【 2008年3月8日号 】
iSCSI対応HDDの1TBモデルが登場、NASの2倍速
iSCSI 1TB HDD iSCSI 1TB HDD

 iSCSIに対応したバッファローの外付けHDD「TeraStation IS」が発売された。販売されているのは容量1TBモデル「TS-I1.0TGL/R5」で、販売価格は138,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ツクモ パソコン本店IIでは土日限定特価で115,800円で販売し、さらに2TBと4TBモデルの予約も受付中(2TBは予価158,000円、4TBは同288,000円)。

 iSCSIはTCP/IPネットワークを用いてSCSIプロトコルを伝送するための規格。物理インターフェイスは既存のLAN(RJ-45)だが、NASとは違いUSB接続HDDなどと同様にPCからローカルディスクとして認識されるのが特徴だ。

 iSCSI対応機器を使用するにはイニシエータと呼ばれるソフトウェアが必要。イニシエータはWindows Vistaには標準で組み込まれており、またWindows XP/Server 2003/2000対応版がMicrosoftのWebサイトで公開されている。

 TeraStation ISはGigabit Ethernetインターフェイスを備えたiSCSI対応HDD。高いデータ転送速度も特徴の一つで、NASやUSB接続HDDの2倍程度となる65MB/sの転送速度を実現しているという。

 なお、同社によれば、通常のLANとは別にiSCSI専用のネットワークを構築することで、iSCSIの性能をフルに生かすことができるとしている。具体的には、PCにLANカードを2枚装着し、一方はiSCSI機器との接続のみに使用する。

 本体はサイズが幅170×高さ235×奥行き310mm、重量約8kg。前面には、HDDの残り容量などのほか、障害発生時にエラー内容を表示する液晶パネルを装備。HDDは4台内蔵しており、RAIDレベルは0、1、1+0、5に対応している(出荷時はRAID 5)。対応OSはWindows Vista/XP SP2以降/2000/Server 2003 SP1以降。付属品はストレートLANケーブル、電源ケーブル、ユーティリティCDなど。イニシエータは付属していない。

 まだコストパフォーマンスの点で不利だが、国産メジャーメーカーから製品が登場したことで、iSCSIの普及が進む可能性が出てきた。


□TS-IGL/R5シリーズ(バッファロー)
http://buffalo.jp/products/catalog/storage/ts-igl_r5/
□iSCSI Software Initiator Version 2.06(Microsoft)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=12cb3c1a-15d6-4585-b385-befd1319f825&DisplayLang=en
□関連記事
【2007年6月16日】Thecus N5200BR PRO(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20070616/ni_i_hc.html

 (BUFFALO TS-IGL/R5シリーズ)

[撮影協力:ツクモ パソコン本店II]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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