手を使わずに脳波でマウスの操作が行なえるというユニークなOCZの入力デバイス「Neural Impulse Actuator」のサンプルがツクモパソコン本店IIに入荷した。同店は実際にセッティングや操作を行なったりして「検証中」だという。20日(日)には店頭でデモを行なう予定で、その場で試してみることもできるという。
以前には、頭部の動きを読み取ることでマウスを操作するVuzixのヘッドマウントディスプレイ「iWear VR920」が登場しているが、今回の製品は脳波を読み取るというのがユニークな点。
製品はUSB接続の小型のコントロールボックス「nia」と、頭部に装着するヘッドバンドで構成。ヘッドバンドはカーボンナノファイバー素材のセンサーを内蔵しており、生体電気信号を読み取って増幅、デジタル化を行なうという。
実際に使用するには、まずヘッドバンドを装着し、キャリブレーションソフトを用いてユーザーの脳波を登録。その後にプロファイルの選択をして、ゲームなどで使えるようになる。プロファイルはHalf Life 2、Oblivionといったタイトルに対応したものがあらかじめ登録されているほか、自作も可能。
入荷したツクモパソコン本店IIでは、すぐに店頭デモを行う予定だったが、入荷直後は操作感がよくわからず、「まともに操作できるスタッフがいない」「とくに上下の操作が難しい」としてひとまず断念。ただし、その後の検証で基本操作が可能となったため、20日(日)に同店3階イベントフロアでデモを行なうという。開催時間は14:00~16:00とのことなので、気になる人は訪れてみるとよいだろう。
販売可能な製品は、早ければ今月下旬に入荷する予定とのこと。価格は24,800円。
(以下、19日追記分)
その後、同店で検証を続けた結果、「額に意識を集中させる感じで操作する」(同店)ことが判明。
額への集中度(?)に応じてキー入力などをアサインする仕組みになっており、上下/左右の集中度それぞれに対して各4段階ずつ、個別の入力を設定可能とのこと。ゲームではWASDキーなどに割り当てるのが標準設定で、方向操作や射撃などはマウスを併用することになる。
また、同店が試した範囲では、操作のコツをつかめる人(ニュータイプ?)とつかめない人がおり、同店で試した数人のうち、現在までに操作できるようになったのは2人だけだったという。20日(日)のデモでは、操作できるスタッフがゲームなどをプレイするほか、来店した人が操作を試してみることも可能。
[動画] Call of Duty 4をプレイ / 72秒
[動画] テストゲームをプレイ / 25秒
(左側が人間の操作)
[動画] キャリブレーション中 / 15秒
□Neural Impulse Actuator(OCZ Technology)
http://www.ocztechnology.com/products/ocz_peripherals/nia-neural_impulse_actuator
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【2008年6月21日】脳波ヘッドバンドが近日登場、脳波でゲームをプレイ可能
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20080621/etc_brain.html
【2007年11月10日】ヘッドトラッキング機能付きHMDが発売、頭の動きに連動
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20071110/etc_iwear.html
【1996年10月26日】念力マウス
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/mono/minddrv.html
| (OCZ Neural Impulse Actuator) |
[撮影協力:ツクモパソコン本店II]