【 2008年12月27日号 】
■編集後記:2008年を振り返って
2009年は1月7日(水)から更新を開始する予定です


【記者名】 鈴木 光太郎
【担 当】 記事、新製品
【使用機器】 パナソニック DMC-FZ18(デジカメ)
emobile S11HT(PDA)

 いやはや、ものすごい一年でした。

 年始に500GB=1万円だったHDDは1.5TB=1.2万円になっちゃうし、SSDもブレイク、Atomが牽引したMini-ITXもメジャー化、ネットブックも大ブレイクしたし、GPUはRadeonが逆転、メモリは2GB=1千円に。翻って「アキバ」を見れば、老舗有力店の異変、そして通り魔…………。

 …………なんて思いながら去年の編集後記を見たら、やっぱり「激動」なんて書いてある(苦笑。

 毎年毎年「激動」って書いててもしょうがないんですが、「激動度」ったら今年>去年なのは論を待たないんじゃないかなと。世の中も大きく動いたし。



 そんな気持ちで世間を見ると、「来年はもっと酷くなる」論でいっぱい。

 今のところ影響の少ないメーカー/ショップさんと話をしてても、「怖い」という話で持ちきりです。ぶっちゃけどうなるか、神ならぬ私にゃわかりませんが、「100年に一度の不況」なら100年に一度のチャンスがあるし、日の出前は一番暗いもの。

 ま、「そのまま沈んでいくんじゃない?」って人がいるのも事実だけどね(笑

 でも、PCってまだまだ面白くなる。それはちょっと確信してます。

 これだけ安くなったSSD、そしてフラッシュメモリの活用を考えるだけでもちょっと面白そうだし、液晶パネル、特に小径パネルも結構安くなり「小型サブディスプレイの活用」というのもいろいろ考えられそう。そして一番注目できるのがタッチパネル。今までまともな標準APIがないせいで、PCじゃ普及してないタッチパネルだけど、Windows 7で標準化されれば、たまったものが一気に出るはず。マイクロソフト次第、というのがビミョーに不安ではあるんだけれど(苦笑。

 でも、知恵と勇気と信頼だけが不況に勝てる。そう信じつつ、新しい年を迎えることにしましょうか。

 また1年、いろんなことがあるかと思いますが、今年同様、弊誌におつきあい頂ければ幸いです。




【記者名】 石橋 一衛
【担 当】 新製品、お買い得情報ほか
【使用機器】 キヤノン IXY DIGITAL 920 IS(デジカメ)
Nokia E71(PDA)

 こんなに動きが激しい年は今まで無かったのでは?そう思えるほど、今年のPC市場はいろんなことがあったなぁ。

 ざっと振り返ってみると、年明け早々に45nm版Core 2が極度の品薄になるほどヒットしたし、ネットブックは一般メディアでも取り上げられるほど話題になったし、Mini-ITX関連はAtomの登場で大きく売り上げを伸ばしたし、SSDや1TB HDD、ハイエンドビデオカード、フルHD対応液晶ディスプレイは急速な値下りで一気に普及したし、次世代光学メディアはBlu-rayに一本化されたし、地デジキャプチャ関連は“自作PCならでは”の流れで大ヒットしたし(ICカードリーダーの在庫ショップも急に増えたし……)。

 とにかく今後の定番になるようなアイテムが多く発売されて、おまけに誰もが驚くほどの早さでどんどん値下がりしていったので、このページを読んでいる方の中にも「朝からショップの前に並んだ」「安かったから思わず買った」なんて経験をした人もいるのでは?(ちなみに、SSDがこの価格で安いと言われていたのはほんの5ヶ月前です……。)

 日常生活では毎日「不況」の二文字が飛び込んでくる状況だし、おまけに今年はツクモの民事再生申請や高速電脳の倒産といった出来事があったので、PC市場全体も冷え込んでいるんじゃないかと思いきや、冒頭でふれたようなネタがたくさんあったおかげ?で、取材ショップからは「最近はとにかく来客が多くて忙しい」なんて声もちらほら。急激な値下がりにはちょっと不安を感じたりもしますが(あと、メーカー販促品のカレンダー配布が非常に少なかったことも気になりますが)、アキバのお店はまだまだ元気なようです。

 まあ、こんな感じで慌ただしくいろんな事がありましたが、今年1年ご愛読ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。



【記者名】 久保 勇
【担 当】 相場調査、新製品
【使用機器】 富士フイルム FinePix F50fd(デジカメ)
シャープ SL-C860(PDA)

 全体としてはストレージデバイスの年だったのではないでしょうか?1TB HDDが大幅に値下がりした話もありますが、SSDの値下がりも凄まじいものがありました。毎月のように繰り返されるモデルチェンジ、それに伴う各メーカーの値下げ合戦。ユーザーとしてはめちゃめちゃ嬉しい反面、相場調査担当としては仕事量が爆発的に増え、何回か泣きそうに………。

 個人的にはACARD ANS-9010に尽きる年でしたね。借金をしてまで欲しくなるパーツはそうそう無いので、マニアとしては満足した一年だったな~と。SSDが大ブレイクしていますが、体感ではRAMディスクがまだ勝っているので、速さを追い求める人はぜひ!コストや実用性がある程度犠牲になったとしても「使って面白い!」と思えるパーツが来年も出て欲しいところです。

 最後に恒例(?)の今年購入したものですが、覚えている範囲で羅列させてもらうと、Core 2 Duo E8400とE8500 それぞれ1個、マザーボード3枚、メモリ40枚以上、Radeon HD 4850搭載ビデオカード1枚、PCI Express x8対応RAIDカード2枚、HDD 6台、ケース1台、光学ドライブ3台、SASやeSATAなどのケーブル数万円分、電源2台、ケースファン20個前後、クーラー関連数万円分、i-RAM BOXやANS 9010複数台、PT1 1枚、ゲーミングマウス数個などなど。「PCパーツ廃人」という微妙な称号がもらえそうですね………。今年も数多くのパーツを衝動的に買ってしまいました(苦笑)。

 それでは皆様よいお年を、来年も弊誌をご愛読いただければ幸いです。




【記者名】 森 篤司
【担 当】 新製品
【使用機器】 ニコン COOLPIX S10(デジカメ)
シャープ SL-C1000(PDA)

 今年はPCパーツ関係では、ホットな話題が非常に多かったな~と思います。

 その話題と一緒に自分の買ったものを挙げてみますと、LFB付きマザーボードの登場(Jetway HA06)、Radeon HD 4000シリーズの猛攻(HIS Radeon HD 4850 IceQ4 512M GDDR3)、ネットブックの一ジャンル化(ASUS EeePC S101)、地デジキャプチャカードの発売(MonsterTV HDUSとPT1)、1TB HDDとDDR2メモリの大幅な値下がり(Seagate ST3100333ASなど)、などがありましたね。

 去年までは学生だったこともあり、新製品が出てもあまり買えなく歯痒い思いをしてきました。でも今年は社会人になったということで、色々なものを購入しましたね。新製品をより多く触れられて、とても充実した一年を過ごせました。

 ちなみに、買ったもので一番満足した製品は地デジキャプチャカード。地デジカードの登場で、アナログ画質だと満足できなく見たい番組はDVDが出るまで我慢していた生活が、リアルタイムで番組を見る生活に一気に変化しましたからね。今年は地デジで非常に満足できたので、来年も満足できる製品が出て来てくれるといいなと思います。

 PCパーツ以外での秋葉原の話題に触れておきますと、やっぱり6月の通り魔事件が心に残っています。この事件をきっかけに、秋葉原の空気が少々よくない方に変わってしまったのが残念でなりません。今後はこんな悲惨な事件が起こらないことを切に願うばかりです。被害者の方々のご冥福をお祈りします。

 とりあえずはこんな所でしょうか。来年はより多くの新製品と出会えることを楽しみにしつつ、今年の悪かった点に注意しながら精一杯頑張って行きたいと思います。

 それでは、読者の方々ならびに取材先ショップの方々、そして編集部の諸先輩方、来年もどうぞよろしくお願い致します。

 


※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。


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