【 2008年12月27日号 】
SSD×2台用のRAIDボックス発売、7千円弱
MLC-SSD×2台でライト141MB/sも実現可
※(12/26更新)DECA製品の発売も確認。
DIR-2221-SRAIDE DIR-2221-SRAIDE
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 2台の2.5インチSerial ATA-HDD/SSDを1基の3.5インチベイに搭載、RAID 0などを構築できる安価なリムーバブルケースがディラックとDECAから発売された。ディラックの製品名は「DIR-2221-SRAIDE」「DIR-2221-SRAID-I」、DECAの製品名は「ST-2221SUSRI」。実売価格は約7,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 この製品は、先週登場したディラックのリムーバブルケース「DIR-2221-SATA」にRAID機能を追加したもの。2台の2.5インチSerial ATA-HDD/SSDをトレイなしで本体に装着、PCの3.5インチベイなどに搭載。さらに内蔵したHDD/SSDでRAID 0/1、JBODなどを構成して使用できる。

 メリットはRAID 0によってデータ転送速度を高められる点だ。販売しているオリオスペックが、Silicon Power製の32GB MLC-SSD(SP032GBSSD650S25)を用いてテストしたところ、SSD単品ではリード時141MB/s、ライト時88MB/sだったものが、2台によるRAID 0構成でリード時156.1MB/s、ライト時141.4MB/sに向上したという。

 とくにライト性能が約2倍と大きく上昇している注目すべき点だろう。MLCのSSDはSLCより安価で入手しやすい反面、全般的にライト性能が低いが、この製品のRAID 0でその弱点を補うといった使い方もできそうだ。また、そうした場合でも、「3.5インチHDD並」のスペースしか占有しないのもメリットと言える。

 本体サイズは幅101×高さ25×奥行き146mm。PCとの接続インターフェイスはSerial ATAのほかUSB 2.0(mini USB端子)を装備。RAIDコントローラはSilicon Image製Sil5744を搭載し、RAID/JBODのほかに、HDD/SSDの一部領域をミラーリング用に確保し、残りの領域をスパンニングで使用できるSAFE33、SAFE50も備えている。

 主な付属品はSerial ATAケーブル、Serial ATA電源ケーブル、Serial ATA-eSATA変換ケーブル、USBケーブル。ディラックの製品には日本語マニュアルも付属している。また、ディラック「DIR-2221-SRAID-I」はケーブル無しの廉価版だが、日本語マニュアルは付属している。


□DIR-2221-SRAIDE(ディラック)
http://www.dirac.co.jp/dirac/dir-2221-sraide.html

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【2008年12月20日】2.5"HDD×2用のトレイ無しリムーバブルケースが登場
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【2007年9月22日】玄人志向 KRHK-SATAX2UE(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20070922/ni_i_hc.html#krhksatax2ue

ディラック DIR-2221-SRAIDE

[撮影協力:オリオスペックソフマップ 秋葉原 本館]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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