【 2009年5月9日号 】
長期休暇で暇をもてあましている人へのぷちレビュー 〜 後編 〜
3.5インチHDDサイズのUMPC「mbook M1」にWindows 7 RC版を入れてみた
Text by 石橋 一衛
 ※韓国UMID社のUMPC「mbook M1」の魅力をお伝えするぷちレビューの後編です。
  製品スペックや付属品といった基本情報は前回のレビューをご覧下さい。

●Windows 7 RC版のインストール 〜 実は結構大変だった 〜


Windows 7 RC版セットアップ環境

Windows 7 RC版セットアップ画面

Windows 7 RC版セットアップ中

Windows 7 RC版アップデート中

Windows 7 RC版インストール失敗画面

Windows 7 RC版インストール失敗画面
 今回、mbook M1向けのOSとして選択したのはWindows 7 RC版である。なお、プリインストールされているOS以外の動作は、メーカー、弊社ともに動作保証をしているわけではないので、あらかじめ御了承頂きたい。

 まず、内蔵デバイスのドライバだが、UMID社がWeb上で公開している。ただし、大半はWindows XPにしか対応しておらず、Windows 7では利用できない。とはいえ、大半のドライバはOS標準で用意されている、もしくはWindowsアップデートでインストールされるので、それほど大きな問題は無い。今回は、タッチパネル用ドライバ「MBOOK Touch Driver(5.0.0.6006)」と、ユーティリティソフト「MBOOK Launcher(Ver 1.0.0.5)」のみ同社サイトからダウンロードした。

 OSのセットアップは、プレクスターのDVDドライブ「PX-755SA」 + USB変換ケーブルという構成で行った。なお、今回のレビューにあたって、実はWindows 7 RC版のインストールに計7回も失敗している。当初は、バッファロー製ポータブルHDD「HD-PSG250U2-WH」の仮想DVD/CDブート機能を使って、Windows 7 RC版のISOファイルを仮想ドライブに登録、そこからセットアップを行ったのだが、何故か途中でエラーが発生し、セットアップを完了することができなかった。そのため、急遽ISOファイルをDVDメディアに焼いて、セットアップをするという方式に変更している(とはいえ、この方法でも3回失敗している)。Windows 7 β版はHD-PSG250U2-WHを使ってスムーズにインストールすることができたので、このトラブルにはかなり苦しめられた。ちなみに、セットアップ失敗の原因は不明のままである。

 余談になるが、HD-PSG250U2-WHは仮想DVD/CD機能とHDDの機能が同時に利用できるので、mbook M1のようにUSBコネクタが1つしか無いPCでは結構重宝する。バックアップソフト「Acronis True Image LE」も標準搭載されているので、不具合時の再セットアップも簡単にできる。耐衝撃機能もついているので、ディスク容量の少ないネットブック/UMPCとセットで持ち歩くという人にはぴったりのアイテムだ(まあ、筆者は少しでも荷物は軽くしたいのでそういうことはしないが………)。


●Windows 7 RC版導入 〜 メモリ512MBだが意外と実用レベル 〜


Windows 7 RC版 ようこそ

Windows 7 RC版 デスクトップ

CrystalDiskMarkのスコア

デバイスマネージャー

 気になるパフォーマンスだが、「用途を限定すれば意外に実用できる」というレベルである。CPUは動作クロック1.3GHzのAtom(Hyper-Threading)、メモリ容量は512MBしかないため、ソフトによっては起動に10秒近く待たされたり、メモリ不足になることもある。ただ、ソフトの複数起動を止めたり、余計なエフェクトを無効にするといった、従来のネットブックと同じような使い方をすれば、あまりストレスを感じずに利用できるので、個人的には満足している。ちなみにOS起動時間は、常駐ソフトがタッチパッドユーティリティーのみの状態で50秒ほどかかっている(Windows 7 RC版の動作状況は番外編を参照のこと)。

 なお、ネットブックの用途としてニーズが高いYoutubeやニコニコ動画の視聴に関しては、フル画面表示や、画面にコメントが多く表示されるような状況ではコマ送りのような再生になることもあるが、それ以外の環境では特に視聴に影響がでるような不具合は感じられなかった。

 バッテリーの持続時間は公称で6時間。フル充電の状態で動画ファイル(解像度640×480ドット/ビットレート1Mbps/WMV)の連続再生をしたところ、2時間35分再生できた(PC環境は液晶輝度4[8段階設定]、ボリューム最大、USB LANアダプタ[1000BASE-T LAN]接続)。筆者の場合、液晶輝度は通常1〜2に設定、Web閲覧やメールチェック、テキスト編集といった用途が中心なので、動作時間はさらに延びるはず。UMPCとしては問題無いレベルと言えるだろう。


●とりあえずWindows XPもインストールしてみた 〜 実用度で選ぶならXP 〜


Windows XPインストール環境

Windows XPインストール中

 今回は、「当たり前すぎて面白みに欠ける」という理由で見送ったが、実はWindows 7のほかに、Windows XP Professionalの動作も確認している。

 実際のところ、実用性や安定性という点で見ればWindows XPを選択する方が無難だろう。mbook M1の最大の弱点と言えるメモリ容量に関しても、Windows XPが登場した時のPCスペックを思い出せば、それほど不満は感じない(確かにメモリが1GB有ればベストだが、増設できないんだから仕方が無い)。

 ちなみに、OpenOffice.orgSlingPlayerなど、一部のソフトをインストールする時の動作は、Windows XPよりもWindows 7のほうがややスムーズだった。具体的には、Windows XP環境ではSSDのアクセスランプが点滅するだけでセットアップがなかなか進行せず、ソフトを1本インストールするだけで5〜6分ほどかかることもあったが、Windows 7環境の場合はそこまで動作が遅くなることは無く、比較的スムーズに進んだ。詳細は不明だが、Windows 7はSSDへの正式対応がうたわれているので、その効果が出ているのかもしれない。とはいえ、Windows XPには様々なチューンナップソフトが用意されているので、それらを利用すれば改善するのではないかと思う。

 ………とまあ、実用性を重視する人にはやはりWindows XPの導入をオススメするが、こんなに小さいPCでWindows 7が動いていたら、それだけで話のネタになる。RC版の常時利用が良いかどうかは別として、周囲に自慢したい人やリスクを受け入れる覚悟がある人はWindows 7の導入を検討してみてはどうだろうか。


●最後に

 以上、2回に渡って、mbook M1の魅力を書いてきたが、残念ながら5月上旬現在、秋葉原の店頭販売は未確認。様々な制約があることから、お世辞にも万人向けとは言えないが、筆者のように小型のUMPCに魅力を感じている人は多くいると思われるので、一刻も早く入手状況が変わることを期待したい。

UMID mbook M1

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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