【 2009年5月23日号 】
Xeonのイベント開催、「16スレッド」をアピール
X68000筐体のデュアルXeon PCも展示
 Nehalem版Xeonをアピールする一般向けイベント「16Thread de Intel Xeon プロセッサーの宴」が、23日(土)に開催された。会場はカフェ ソラーレ リナックスカフェ秋葉原店(ブロックD2-[e2])、主催はIntel代理店の一つであるシネックス。

 セッションではプログラマ向けのC/C++用最適化システムの解説や仮想化環境の説明などが行われた。また、往年の独自PC「X68000」の筐体にデュアルXeonシステムを組み込んだT-ZONE. PC DIY SHOPオリジナルPCなども展示されている。


  
 
展示編:
X68000筺体のデュアルXeon PCが展示
 
 

●X68000筺体のデュアルXeon PCが展示
 T-ZONEオリジナル改造品

 また、展示会場で注目を集めていたのが、T-ZONE. PC DIY SHOPが展示した「Xeon x68改」。

 これは1987年にシャープが発売した独自規格PC「X68000」(CPU:68000/10MHz、標準メモリ1MB)の筐体にデュアルXeonの自作PCを搭載した改造機(CPU:Xeon E5504(2GHz×4コア×2個)、メモリ2GB)。

 X68000は「ツインタワー」と呼ばれる、そのスタイリッシュなデザインも人気だったが、この改造機ではそのデザインを有効利用。左タワーにSFX電源やSSD、薄型光学ドライブなどを、右タワーにASUSのATXマザーボード「Z8NA-D6」(ATX)やGeForce 8400GSビデオカード、Xeon E5504×2個を搭載している。薄型光学ドライブはスロットインで、FDDのスリットやイジェクトボタン/LEDがそのまま使える構造。

 デモではメーカー公認のエミュレータソフト「EX68」が動作していた。

 X68000ベースの改造PCは時折出ているが、このPCでは側面/前面に多数の通風口を新設、なかなかいい仕上がりだ。

 ちなみにこの改造を行ったのはT-ZONE. PC DIY SHOPの森田氏。「ドリルの穴あけが600ヶ所近くあって泣きそうになったが、やっぱりこれはこだわりで」「“穴あけをいかに楽しむか”が製作のコツ」とコメントしている。ちなみに、X68000の筐体は故障品をオークションで約5千円で入手したとのこと。

 このPCは、近日中にT-ZONE. PC DIY SHOP店頭でも展示される予定。

□関連記事
【2007年2月3日】T-ZONE. PC DIY SHOPでスーファミPCの新モデルが展示
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20070203/etc_vista_sfpc.html

 このほか、会場では2Uサイズに4つのデュアルXeonシステムを搭載できる超高密度ブレードサーバや各社のXeon搭載PCなどが展示されていた。
←前ページ

□16Thread de Intel Xeon プロセッサーの宴(シネックス)
http://www.synnex.co.jp/news/event-campaign/xeonevent_090514.html

□関連記事
【2009年4月11日】サーバイベントに神様&改造バカが乱入、Core i5/i3の話題出る
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20090411/etc_intelev0.html
【2009年4月4日】「Nehalem-EP」採用のXeon発売、CPU2個で16スレッド
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20090404/etc_intel.html

Intel Xeon

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。