【 2009年7月4日号 】
キャパシタ+フラッシュメモリで停電対策するRAIDカード発売
※(7/4更新)写真を追加。
 大容量キャパシタとフラッシュメモリで停電時のバックアップを行うというSAS-RAIDカード「ASR-5405Z」がAdaptecから発売された。実売価格は84,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 大容量キャッシュを備えるハイエンドRAIDカードは、不意の停電時でもデータロスが無いよう、リチウムイオン充電池などでキャッシュメモリをバックアップするのが一般的。ただし、こうした構成では繰り返し充電される充電池の寿命や、バッテリーバックアップの時間に問題があるとされる。

 この製品では、そうした寿命問題の無い大容量のキャパシタを搭載、停電時はキャパシタが供給する電力でキャッシュメモリの内容をフラッシュメモリに退避するという仕組みだ。

 ASR-5405Zが搭載するキャッシュメモリは512MBで、バックアップ用フラッシュメモリは4GB。SASインターフェイスは4ポートで、拡張スロットはPCI Express x8対応。LowProfileスロットでも利用可能だ。

 このカードそのものはサーバ向けだが、「大容量キャパシタと大容量キャッシュ、フラッシュメモリを組み合わせる」というコンセプトはフラッシュメモリの活用法としてなかなか興味深いものといえるだろう。

□ASR-5405Z(アダプテック)
http://www.adaptec.com/ja-JP/products/Controllers/Hardware/sas/performance/SAS-5405Z/

アダプテック ASR-5405Z

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。