【 2010年10月23日号 】 | |
ゲームパッド自作用の電子工作キット登場、最大36キー ゲーム機のコントローラもPC用に? |
最大36キーのゲームパッドやキーボード、マウスを自作できるユニークな電子工作キット「REVIVE USB」がビット・トレード・ワンから発売された。
純然たる「ゲームパッドの自作」はもちろん、昔のゲーム機のコントローラを改修、「PC用」として使用もできる、変わったコンセプトの製品だ。実売価格は2,480円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●ゲームパッドやキー、マウス入力などが設定可能
6x6のマトリクス入力も可
この製品は、半田付けなどが必要な電子工作キット。キットを完成させると、12本のボタン用信号線が利用でき、これにボタン/スイッチ類を取り付けることでPCへの入力が可能になる。
マトリクス入力の設定
テンキーの改造例
テンキーの改造例ボタンごとの入力内容はWebで公開されている専用ソフト(Windows XP/Vista/7対応)で設定、キットの内蔵メモリに保存される。設定できるのはゲームパッドのボタン入力や、キー入力、マウスのボタン、マウスカーソルの移動量などで、これらを駆使することで「ゲームパッドやキーボード、マウスが実現可能」ということになる。
また、ユニークなのは12本の信号線を6本+6本に分割し、6×6のマトリクス状に配線した各接点に1個ずつ、合計36個のスイッチを使うこともできる点。
こうしたマトリクス配線はキーボードで採用されているもので、たとえばテンキーの基板をそのまま流用、この製品で制御することで「自由に定義できるショートカットキー・キーボード」が作成できる。
なお、キットに付属するのは専用ICや基板、コンデンサといったベースとなる部品一式。この部分は、付属マニュアルにしたがって半田付けなどをすることで完成するが、入力に必要なボタンやスイッチなどは付属しない。
電子工作キットのため、ハードルはそれなりに高いが、様々な利用法が考えられるのは面白い。メーカーでは「昔のゲーム機のコントローラをUSBジョイパッドとして再利用」「テンキーをショートカットキーボード化」「マイコンからの出力をUSB入力に変換」などの利用法を挙げており、アイデア次第で様々に使える製品といえるだろう。
なお、メーカーでは組み立て済みキットも用意している。こちらの希望価格は3,480円。
□製品情報
http://bit-trade-one.co.jp/BTOpicture/PreRelease/pre007-RVV.html□関連記事
【2010年9月11日】マウスやジョイパッドになるUSBコントローラ自作キットが発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100911/etc_tradeone.html
【2010年7月24日】入力デバイスの新製品(2010年7月24日)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100724/ni_i_in.html#hctrlBit Trade One REVIVE USB [撮影協力:三月兎2号店]