【 2010年10月30日号 】
Thecusがイベント、iPhoneとの連携などを紹介
「神様」はAtomのロードマップを解説

 Thecus製品のPRイベント「Thecusシーカス秋のなす?NASイベント」が30日(土)に開催された。場所はカフェ ソラーレ リナックスカフェ秋葉原店(ブロックD2-[e2])で、主催は同社代理店のユーエーシー。

 イベントでは、同社製NASでは初めてDDR3メモリを搭載、10〜15%高速化されたという未発売モデル「N4200 PRO」が紹介されたほか、「神様」ことIntel 天野氏も登壇、Atomなどのロードマップを解説した。


●DDR3搭載の「N4200PRO」をアピール
 iPhoneアプリも公開中


10Gigabit Ethernetデモ

拡張スロットにUSB 3.0カードを装着可能

10 Gigabit Ethernetでのベンチ結果(HDD)。SSDを使えばリード600MB/s・ライト550MB/sを実現できるという
 まず、新製品としてアピールされたのがN4200PRO。これはAtom D525とDDR3メモリを搭載した同社初の製品で、「DDR2メモリを搭載した製品よりもリード/ライト速度が10〜15%高速化、リードで95MB/s、ライトで80〜90MB/sを実現できる」(同社)という。

 基本スペックはN4200と同様で、内蔵UPSやシステムを自動復旧する「Dual DOM」を備えるのも同様。なお、これらを省略したN4200Ecoも同時期に発売される予定。

 このほか、会場では光ファイバーによる10 Gigabit Ethernetが実演されたほか、同社NASをUSB 3.0対応にできるインターフェイスカード「CU30N」も紹介されている。

 また、セッションで紹介されたのが同社のNASにiPhoneからアクセスできるアプリ「Thecus Dashboard」。「無線LAN経由で、NASのモニターや内容の閲覧ができる」(同社)そうで、今後は書き込みなどにも対応していく予定という。


●「神様」天野氏も登場
 Atomのロードマップなどを解説


イベント当日は台風が接近中。さらに天野氏も病み上がりだったとか
 セッションでは、「神様」ことIntel 天野氏も登場。

 主に解説されたのはホーム/スモールビジネス向けストレージ用CPUで、「DDR3対応Atomでは、(NASでもマザーボードでも)対応メモリがSO-DIMMのみになること」「性能面というよりは、メモリ価格の点で対応を決めたこと」などが解説された。

 また、今後のAtom系ロードマップも公開。

 まずは、現在公開されているロードマップの空きを指して、「かけているところから、次の製品が出てくる……かなぁ」と示唆。

 さらに機能面で「プロセッサ自体はあんまり進化しないです」「(今の製品では)HDMIは出ないしDVIも出ないし、DX10も対応して欲しいし、ハードウェアデコーダーもつけて欲しい………、ということを思っている人が多いんですよねぇ。そういった点を改良していければな、と思っています」と、微妙な解説(?)も行っている。

 このほか、3TB HDDからブートするための環境としてUEFI対応のBIOS(と64bit版Windows)が必要になることも解説。UEFI対応のBIOSは「最近のマザーボードでは4〜5割のベンダーさんが対応している」「Intel製マザーボードでは、P35世代のBIOSから設定可能になっている」「Intelのサポートが終わるので、SandyBridgeからは基本UEFI対応になると思う」といった情報が明かされている。



□Thecus
http://www.thecus.com/index.php?set_language=japan

□Thecusシーカス秋のなす?NASイベント(ユーエーシー)
http://www.uac.co.jp/htdocs/top_topix/thecus_new/event101030.html

□関連記事
【1月16日】Thecus N4200(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100116/ni_i_hc.html#n4200

Thecus

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。