【 2011年8月20日 】 | |
家の電力を「見える化」、分電盤をモニターできるPC用アダプタ発売 工事不要、ログ取りもOK |
ブレーカー(分電盤)にセンサーを組み込み、家庭内の消費電力をPCでモニタリングできるユニークなキット「Watt Guide」がファーレから発売された。
発売モデルは、2系統の電力をモニタできる家庭向けモデル「Watt Guide Home(FRA-WGS-S2)」と、同4系統をモニタできるオフィス向けモデル「Watt Guide Office(FRA-WGS-S4)」の2製品。実売価格は前者が49,800円、後者が59,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●分電盤の電力をPCでモニタリング
Watt GuideはPCで消費電力を計測するための家庭・小規模店舗向けのキット。キットは電流センサーと計測器(送信機)、USB接続の受信機などで構成されており、ブレーカーにセンサーを取り付け、無線で計測器からPCにデータを送信する仕組み。無線方式はIEEE 802.15.4。
電流センサーはクランプ式。計測したい幹線ブレーカーや支線ブレーカーの電線を、クランプで挟むだけで接続できる。電線を切断する必要がないので、設置は比較的簡単だ。ただし、「種類によりブレーカーのカバーを外すための工具が必要な場合もある」(同社)としている。
付属ソフトでは、ブレーカー全体の消費電力や概算の月額電気料金、支線ブレーカー毎の消費電力がリアルタイムで確認できる。消費電力量の推移が見られるログ機能も備えており、標準で2日分と2週間分のログが取れるほか、カスタマイズにより長期間のログ取得もできるという。
計測可能な最大電力は、単相3線式で5kW、単相2線式で2.5kW、三相3線式で8.65kW。計測可能な最小電力は10W。測定誤差は±10%。センサー1個あたりの最大対応電流は25A。
コンセントに接続する簡易な電力計に比べると、かなり価格は高いが、家庭全体での消費電力を計測できることや、PCに記録できるのは興味深い。家庭全体の消費電力を計測、効率的に節電したいという人には気になる製品だろう。なお、Watt Guideは家庭・小規模店舗向けだが、「高圧受電を契約している工場などの大型施設向けにもカスタマイズできる」(同社)としている。
□Watt Guide(ファーレ)
http://www.farejp.com/parts/setuden/wattguide.html□関連記事
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20110813/sp_powermeter_tab0.htmlファーレ Watt Guide