【 2011年12月24日 】 | |
32nm版Atomが初登場、クロックは2GHz到達 内蔵GPUも強化、HDMIやデュアルディスプレイにも対応 |
プラットフォーム名の「Cedar Trail」が明記されている32nmプロセスで製造された初のAtom、「D2700」を搭載したMini-ITXマザーボード「NC9KDL-2700」がJetwayから発売された。
実売価格は14,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
Atomとしては高速な2GHz超のクロックや高速化された内蔵GPU、10Wに下がったTDPなどが特徴だ。
●CPU/GPUともに高速化、TDPも減少Atom D2700は、コードネーム「Cedarview」で知られていたCPU。Atomでは初めて32nmプロセスで製造されたデュアルコア製品で、Hyper-Threadingにも対応、合計4スレッド実行できる。
動作クロックはGPU統合Atomでは初めて2GHzを超えた2.13GHz。
主なスペックは、キャッシュ容量1MB、TDP10W、対応メモリはDDR3-800/1066(シングルチャネル/最大メモリ4GB)など。デスクトップ用Atomの従来モデル、D525(Pineviewコア)と比較するとクロックが1.8GHz→2.13GHzに強化、TDPが13W→10Wに減少、対応メモリも新たにDDR3-1066が追加されたことになる。
また、内蔵GPUもAtom D525と比べて強化された。
HDMIやDisplay Portがサポートされるようになり、デュアルディスプレイにも対応、GPUクロックも400MHzから640MHzに向上している。GPU名はAtom D525の「GMA3150」から「GMA3650」に変更された。Direct Xについては、Jetwayが「Direct X 9対応」と表示しており、この点ではAtom D525と同じなようだ。
32nm版Atomとしては、動作クロック1.86GHz/Hyper-Threading非対応の「D2500」も発表されている。
●初製品はPCI付きのMini-ITX今回発売されたマザーボードは、このAtom D2700を搭載したMini-ITXマザーボード。
ファンレス仕様の製品で、メモリはDDR3-1066対応のSO-DIMMスロットを2本搭載、拡張スロットとしてはPCI×1本を備える。サウスブリッジはAtom D525でも利用されていたNM10で、Serial ATAは3Gbps対応×2本、USBインターフェイスはUSB 2.0対応×4(I/Oパネル部)がついている。
画面出力コネクタはI/OパネルにHDMI×1とVGA×1が、さらにヘッダピンでLVDS×1があり、マニュアルには「HDMI+LVDS」などの設定ができる旨、記載されている。ただし、HDMIとVGAでデュアルディスプレイできるかどうかは不明。
このほかの搭載コネクタは2系統の1000Base-T LANや6chサウンド、PS/2など。なお、製品には後付け用の冷却ファンが付属しており、状況に応じてファン付きで使用するものと思われる。
□Atom D2700(Intel)
http://www.intel.com/content/www/us/en/processors/atom/atom-entry-level-desktops-brief.html
http://ark.intel.com/ja/products/59683/Intel-Atom-Processor-D2700-%281M-Cache-2_13-GHz%29□NC9KDL-2700(Jetway)
http://www.jetway.com.tw/jp/Peripherals_view.asp?proname=NC9KDL-2700&productid=929□関連記事
【2010年8月28日】DDR3対応Atomが初登場、クロックも向上
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100828/etc_gigabyte.html
【2010年11月20日】Atom Z550(2GHz)搭載の小型自作キット(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20101120/ni_i_bb.html#fitpc2Jetway NC9KDL-2700 [撮影協力:オリオスペック]