【 2012年2月29日 】 | |
薄さ36mmでLGA1155を利用OK、超薄型PCケースが発売に 新規格「Thin Mini-ITX」を本格活用 |
- ※(3/2更新)光学ドライブベイについて追記。
薄型PC向けの新フォームファクタ「Thin Mini-ITX」に対応、薄さ36mmというサイズながらLGA1155マザーボードが利用できるケース「FR-887-90W」がファーレから発売された。
対応マザーについてはIntelのLGA1155マザーボード「DH61AG」のみとされており、対応CPUクーラー「HTS1155LP」を別途用意する必要がある。実売価格は15,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●薄型フォームファクタ「Thin Mini-ITX」を有効活用
TDP65Wまで利用可能?
FR-887-90Wは、横置きタイプのThin Mini-ITX対応ケース。本体サイズは高さ36×幅420×奥行き310mm。Thin Mini-ITX対応ケースについてはアビーの「acubic A10」が発売済みだが、acubic A10の高さがMini-ITXケース並み(76mm)だったのに対し、この製品は半分以下の36mm。薄型PCに興味があるなら注目できる製品だ。
対応がうたわれているマザーボードはIntelのLGA1155モデル「DH61AG」(H61搭載)のみ。また、高さの関係からリテールパッケージ付属クーラーは利用できず、Intel製のThin Mini-ITX用CPUクーラー「HTS1155LP」を別途用意する必要がある。
ちなみに、「HTS1155LP」の構造はちょっとユニーク。CPU部分にはフィンはなく、CPUの発熱はヒートパイプで横に移動、マザーボード脇の放熱フィンにブロアーファンで風を当てて冷却する、という構造だ。クーラー自体の対応TDPは65Wまでで、計算上は省電力版Core i5/i3程度までなら利用できることになる。
ケース自体の冷却システムとしては、マザーボード用スペースの左隣にサイドフロータイプのファンが1基装備。左右両側面のパネルはメッシュ状に無数の穴が開いており、薄型ケースながら通気性は高そうだ。
ドライブベイ数は薄型光学ドライブ×1(2.5インチシャドウ×2と共用)、3.5インチシャドウ×1。なお、光学ドライブベイは「スロットインタイプのみに対応する」(ファーレ)とされているが、ショップでは「実際にはスロットイン以外も利用できる」(パソコンハウス東映)とのこと。
このほか、本体前面には赤外線受光部とUSBポート(2基)が、背面には7チャンネルサウンド出力用端子がそれぞれ用意されており、DH61AGのピンヘッダと接続することで機能が使用できる。
付属品は専用ワイヤレスリモコン、90W ACアダプタ、SATAケーブル、ドライブ機器用電源分岐ケーブルなど。
□FR-887-90W(ファーレ)
http://www.farejp.com/parts/cn11/cn32/FR-887-90W.html
□HTS1155LP(Intel)
http://cache-www.intel.com/cd/00/00/49/20/492064_492064.pdf□関連記事
【2011年11月5日】Intel HTS1155LP(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20111105/ni_chts1155lp.html
【2011年10月20日】初の「Thin Mini-ITX専用ケース」が登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20111022/etc_abee.html
【2011年6月29日】薄型マザーの新規格「Thin Mini-ITX」対応マザーが発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20110702/etc_intel2.htmlFare FRA-887-90W [撮影協力:パソコンハウス東映]