【 2012年4月18日 】
スマホで測ってすぐにTweet、巻尺一体のiPhoneケースが展示
100万円で製品化

 巻尺を内蔵したユニークなiPhoneケース「iConvex」のサンプルがオリオスペックで展示中だ。

 対象物を撮影後、巻尺で長さを測り、写真と寸法データをiPhoneに記録しておくこともできる。展示は19日(木)の午前中まで行なわれる予定。

 なお、製品化のための支援金を公募するシステム「CAMPFIRE」を利用して作られるため、現時点では店頭販売の予定はない。同店も価格や発売時期などの告知は行なっていない。


●巻尺一体のiPhoneケース
 専用アプリでデータを取得可能

 iConvexは巻尺を内蔵したiPhone用のアルミ製ケース。巻尺は本体の下側から引き出せる。

 便利なのは、専用アプリと組み合わせることで“電子巻尺”として機能する点。引き出した分の巻尺の長さが画面に表示されるほか、長さのデータを写真と一緒にiPhoneに記録しておくこともできる。

 具体的な使い方や動作は、まず測りたい対象物をiPhoneのカメラで撮影し、次に巻尺で長さを計測、そして画面上の写真をタップすると、タップした部分に計測値が自動記入される、という具合だ。

 測った部分を示す目印として、色付きのバーも同時に記入され、画面をなぞったりすることでバーの長さや位置を変えることができる。バーは3本まで記入できるので、高さ、幅、奥行きといった3次元データを残すことも可能だ。

 また、計測後の画像をTwitterやFacebookに投稿することも可能。同社は「特盛りラーメンの大きさを測って画像を投稿し、共感してもらう」といった使い方もできるとしている。

 本体サイズは高さ132×幅66×奥行き17mm、重量は未定。巻尺の長さは1.5mだが、「ホールド機能」で複数回計測すれば1.5m以上の物にも対応できるという。

 同店に入荷した今回のサンプルは「細部のクオリティは今後上げるが、ほぼ製品版相当」(Cerevo)というもの。

 実際に使ってみたところ、前述の通り、巻尺とアプリとの連携はなかなかユニークで、写真と寸法をデジタルデータとしてiPhoneに記録できるのも非常に便利だ。

 ただし、引き出した巻尺を留める機構がなく、手を離すと戻ってしまうため、場面によっては使いづらさを覚えそう。また、重量はiPhoneケースとしてはやや重く感じられた。これらの点が製品版でどうなるかは不明。

●支援金100万円で製品化、1万円支援で製品送付

 なお、この製品がユニークなのは製品化のための支援金を公募するシステム「CAMPFIRE」を利用している点。

 現時点では発売予定は未定で、欲しいと思った人は、CAMPFIREのシステムを通じて「パトロン」として支援金を送る必要がある(500円〜5万円)。

 支援金は、額によって異なるサービスが受けられる仕組み。500円ならWebサイトに名前が掲載、10,000円ならつや消しシルバーのiConvex1台を送付、16,000円ならシルバーモデルにロゴ入りレーザー刻印のiConvex1台を送付、といった具合。

 支援金の目標金額は百万円で、期日までに目標に達しなかった場合は製品化されず、支援金は全額返金される。

 支援金の現在の金額や、残り日数などはWebサイトで確認できる。ちなみに、18日(水)の23時時点では、金額は約70万円、残り日数は8日となっている。


□iConvex(Cerevo)
http://dash.cerevo.com/projects/1/
□CAMPFIRE上のiConvexのページ
http://camp-fire.jp/projects/view/202


iConvex

[撮影協力:オリオスペック]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。