【 2012年5月12日 】
OS入りの2.5インチSSD発売、インストールなしで利用OK
IDE/SATAの2モデルで容量8GB、古いPCの活用など

 Linuxがプリインストール、PCに接続してすぐにOSが使えるユニークなSSD「ROMULA 12.04」がクラムワークスから発売された。

 容量は8GBと小さく、書き込み速度なども明示されていないが、古いPCの活用などには便利そうだ。販売ショップのPS/PLAZA WAKAMATSUでは動作デモも実施中。

 ラインナップは2.5インチIDE-HDDモデルと同Serial ATA-HDDモデルで、実売価格は10,500円。このほか、USBメモリモデル(実売価格9,450円)も販売されている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)


●容量8GBのOS入りSSD

 ROMULA 12.04は容量8GBのフラッシュメモリを内蔵したドライブ機器。OSのUbuntu 12.04 LTS(32bit版)があらかじめインストールされており、PCに接続すればすぐにOSが使用できる。

 古いPCや低スペックのPCが活用できるのも特徴で、同社によれば、Intel Atom相当以上のCPUと、512MB以上のメモリを搭載したPCであれば動作するという。IDE接続モデルが用意されているので、SATAインターフェイスを持たない古いノートPCでも使用可能だ。ちなみに、OSの起動速度はPentium Mで約20秒、Atom N270で約30秒という。

 ただし、CPUについては、Pentium II/III以前のものは対象外とされている。

 ドライブは通常「書き込み禁止モード」で動作するが、「書き込み可能モード」 に設定することでソフトの追加やアップデートといったメンテナンスも可能。また、書き込み可能モードに切り替えても、シャットダウンすると自動的に書き込み禁止モードに戻るという。

 こうして、ドライブを基本的に書き込み禁止状態にすることで、ウイルス感染や不正なデータ改ざんを防げるとしている。

 他のモデルにドライブの内容を丸ごとコピーできる「クローン機能」 も装備。SATAモデルからUSBモデルに、USBモデルからIDEモデルにといった、異なるモデルに環境を引き継いだり、バックアップしたりするのに利用できる。

 ただし、ドライブのパーティション構成を変更することはできない。同社によれば、パーティション構成を変えるとOSが起動できなくなり、初期設定状態に戻すこともできなくなるとのことなので要注意だ。

 ドライブの空き容量は約4.2GB。接続インターフェイスは、2.5インチHDDタイプが1.5Gbps SATAまたはUltra ATA/66、USBメモリタイプがUSB 2.0/1.1。本体サイズは、2.5インチHDDタイプが幅70×高さ7.9×奥行き100mm、USBメモリタイプが幅18.4×高さ9.4×奥行き58.2mm。


□ROMULA 12.04/プレスリリース(クラムワークス)
http://www.cramworks.co.jp/romula.html
http://www.cramworks.co.jp/rel-romula1204.html


クラムワークス ROMULA 12.04

[撮影協力:PS/PLAZA WAKAMATSU]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。