【 2012年5月24日 】 | |
1,600Wの超大容量電源がサンプル入荷 利用環境には制限あり? |
容量1,600Wの80 PLUS GOLD電源が来週にも発売される見込みだ。
製品は、LEPAブランド(Ecomaster)の「G1600-MA」で、国内代理店はリンクスインターナショナル。ツクモパソコン本店にはサンプルが入荷している。同店の予価は31,800円。
容量1,600Wの電源ユニットは過去にも発売されたことがあるが、今回の製品は80 PLUS GOLD認証済みなのが特徴。内部電源ケーブルは24ピンメインを含め全て着脱式で、最大出力は1,700Wを公称する。ただし、「100V給電時は最大1,500Wまで」(リンクスインターナショナル)で、1,500W以上の出力は240Vコンセントを利用する必要があるという。外部電源コネクタには、縦長ではなく横長ピンタイプが採用。3ピン構成である点は一般的な電源ユニットと同じだが、ピンの形状が異なるため、一般的な電源ケーブルが挿せない仕組み。付属のマニュアルにも「必ず同梱されているACコードをご使用ください」との注意書きがある。
なお、非常に稀な大容量電源だけに、「現在、詳細確認中」(ショップ)という注意点もある。
例えば、パッケージやリンクスWebサイトの製品情報では、入力電圧は115〜240Vとされており、100Vの家庭用コンセントに接続して使用した場合の動作についても明記されていない。また、入力電流は16〜8Aとされるが、先述した付属電源ケーブルは「125V/15A対応」とされるもの。ただし、「このケーブルで問題ないことをメーカーが検証済み」(リンクスインターナショナル)とのこと。
また、過去の超大容量電源と同様に、家庭用コンセントにも多大な電力が要求されると見られるが、マニュアルには「コードは必ず壁のコンセントに直接挿してください」「同系統の電力コンセントには、同時に他の機器を繋がないで下さい」といった注意書きがあるのみ。
例えば東京電力では、安全な電気の使用方法として「ひとつの回路から使える電気は20Aが目安、1つのコンセントからは15Aが目安」「消費電力が1,000ワット以上で、決まった場所でご使用する器具には専用回路を設け、専用コンセントでのご使用をおすすめします」とアナウンスしており、この電源では「1つのコンセントの目安」を超えることになるものと見られる。
本体のスペックは、サイズが幅150×高さ86×奥行き180mm。主な電圧ラインの電流値は+3.3V/25A、+5V/25A、+12V/20A(×2系統)、+12V/30A(×4系統)。+12Vは合計で133A出せる計算だ。冷却ファンのサイズは135mmで、回転数は自動調節。
※記事初出時、付属ケーブルの対応アンペア数に誤りがありました。正しい仕様は「125V/15A」になります。お詫びして訂正させて頂きます。また、100V給電時の最大容量が1,500Wになる旨、仕様が追記されたため、記事も加筆しました。(5/25 16:10)
□G1600-MA(リンクスインターナショナル)
http://www.links.co.jp/item/g1600-ma/
□G1600(Ecomaster Technology)
http://www.lepatek.com/eng/product_content/1/1/20/
□安全な電気の使い方(東京電力)
http://www.tepco.co.jp/life/custom/q_and_a/annzen/aircon-j.html□関連記事
【2008年6月21日】1,500W電源が登場、国内向けでは最大容量
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20080621/etc_keian.html
【2007年8月11日】過去最大の1,600W電源が登場、12Vラインは117A
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20070811/etc_1600wps.htmlLEPAブランド(Ecomaster) G1600-MA [撮影協力:ツクモパソコン本店]