この製品は1,920×1,080ドットのIPS液晶パネルを採用したディスプレイ。液晶パネルは省電力性を高めるという高透過率タイプで、偏向方式（FPR方式）の3D表示機能も備えている。製品には立体視用メガネが2個同梱されている。

　ユニークなのは、1台のディスプレイで、2人で別々の画面を見ながら対戦プレイが可能というデュアルプレイ機能を備えている点。

　この機能は、3D表示に用いている偏向方式を応用したもの。プレイヤー1、プレイヤー2のそれぞれのゲーム画面を偶数ライン、奇数ラインに分けてディスプレイに表示し、専用メガネを用いることで各プレイヤーが自分の画面だけを見るという仕組み。同じような仕組みを持つ製品としては、ソニーがPlayStation 3向けに発売した「CECH-ZED1J」があるが、PC向けでこういった機能をうたう製品を店頭で確認したのは初めて。

　なお、この機能を使用するには「デュアルプレイに対応した市販のマルチプレイや対戦型（上下、左右）ゲームソフトが必要」（同社）とされているが、具体的な対応ゲームタイトルやプラットフォーム（PC・ゲーム機等）などは特に明記されていない。

　ちなみに、AV Watchの連載「西川善司の大画面☆マニア」では、デュアルプレイ対応の同社製液晶テレビ「55LM9600」のレビューが実施されている。

　そこでは、「ピクミン2」（ニンテンドーゲームキューブ）と「Forza Motorsport 3」（Xbox 360）での動作を確認、「画面を上下、また左右に2等分して表示するゲームであれば基本的にこの機能が使用できる」としている。

　また、TSUKUMO eX.ではPlayStation 3の「グランツーリスモ5」を使ったデュアルプレイのデモも行なわれている。ただし、デモに使うデュアルプレイ用メガネは用意されているが、販売用の在庫はないとしている。

　このほか、本体のボタン操作で行なえる2D/3D変換機能、3D深度調整機能、2D/3D対応の超解像技術なども備えている。

　液晶パネルの主なスペックは、コントラスト比1,000:1（最大5百万:1）、応答時間5ms（GTG）、視野角（水平/垂直）が2D：178度/178度、3D：130度/12度。映像端子はHDMI 1.4a、DVI-D、VGAを備える。本体サイズは幅544.2×高さ181×奥行き406.5mm。VESAマウント（75×75mm）に対応する。

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