【 2012年9月11日 】 | |
PCIeをUSB 3.0風ケーブルでPCI化、たった9ピンで1m |
特殊配線のUSB 3.0延長ケーブルでPCIeスロットをPCIスロット×2に変換できるという、PCIe x1−PCI変換アダプタが登場、エアリアの「拡張ボードの旧世主(SD-PECPCiRi)」が発売された。
実売価格は4,980円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●PCIe x1スロットをPCI×2化、USB 3.0コネクタ/ケーブルを流用
この製品は、マザー上のPCI Express x1スロットに最大2枚のPCIカードを接続できるようにする変換アダプタ。製品は、PCIe x1接続カードと、2基のPCIスロットを備えた基板、両者を接続する延長ケーブルの3つで構成されている。ユニークなのはこの延長ケーブル。両端にUSB 3.0コネクタ(Aプラグ)を備えたケーブルで、もちろんPCIe x1接続カードとPCIスロット基板にもUSB 3.0 Aレセプタクルが装備されている。
また、従来の延長ケーブルの場合、ピン数はAbly-Techの「GH-EB262-C13」の場合で26ピンだが、今回の製品はたったの9ピンで実現されているのが興味深い。
同社はピンアサインなどの技術仕様は公開していないが、PCIe x1接続カードの裏面を見ると、確かにUSB 3.0 Aレセプタクルの9ピンが半田付けされているのが確認できる。
従来のフラットタイプの延長ケーブルに比べ、今回のUSB 3.0タイプの延長ケーブルは丈夫で、取り回し易いのもメリットと言える。製品には長さ100cmと14cmの2種類のケーブルが付属している。
ただし、この製品のUSBインターフェイスは特殊配線とのこと。同社によれば、「USBポート、USBケーブルの形状をしているが、USBを用いた特殊配線のため、通常のUSBポートやケーブルでは使用できない」という。
また、PCIスロット基板にはSATA電源ケーブルによる電源供給が必要だが、SATA電源ポートがPCIスロットの端に搭載されているため、PCIカードの長さによってはSATA電源ケーブルが接触する場合がある。同社は「PCIスロットより奥行きがあるカードは接続できない」としている。
このほか、「ビデオカードの動作は未確認で、動作保証外とする」とのことなので要注意だ。
□拡張ボードの旧世主(エアリア)
http://www.area-powers.jp/product/pcie/other/SD-PECPCiRi.html□関連記事
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