1998年7月25日号
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Windows 98深夜販売は予想外の盛りあがり
かくして日本もWindows 98時代に突入
【発売直前の店頭】 | 【最後尾プラカード】 |
【車道もふさがる大混雑】 | 【混み合う店頭販売】 |
3年前のWindows 95深夜販売と比較すると、今回の深夜販売の人手はほぼ同等もしくはそれ以上だったようだ。中央通りの歩道には平日の昼間並みの人通りがあり、24日の23時も過ぎるとLAOX THE COMPUTER館、ソフマップ1号店"Chicago"、T-ZONEミナミの3店の前には特に人が集中した。
LAOX THE COMPUTER館では、マイクロソフト・成毛社長、NEC・高山常務らが0時ジャストにくす球を割るパフォーマンスを行うということもあって、正面入り口近辺は人で溢れかえり、人が歩道をはみ出して車道をふさぐ事態に。これには警察車両も出動して整理に入ったものの、警察関係者らが人ごみの中に埋もれてしまうほどで、カウントダウン終了後もしばらくはこの状態が続いていた(写真参照)。また、ソフマップ1号店"Chicago"前は巨大なバルーンをあげたり光を使った演出などが集客効果をあげたようで、やはり車道に人がはみ出るほど人が集まっていた。駅からやや離れたT-ZONEミナミも、店頭にズラリ新製品のWindows 98対応マシンを並べて販売する派手さや、並びの大型店がのきなみ営業していた活気もあって人が集まり、臨時レジの前からはWindows 98購入希望者が長蛇の列を作っていた。同店は、ハードウェア販売も好調だったようで、たとえばWindows 98と同時発売だったIBM版チャンドラ2ことThinkPad 235などは、在庫の30台があっという間に完売になってしまったという。
しかし、メインストリートから外れてしまうと客足は急に遠のき、小規模なショップはそれほど人が入っていなかったというのも事実。これはWindows 95の時とまったく同じ。唯一目立って人を集めていたのは、ドリンクサービスや懸賞つきのサービス、さらにWindows 98の低価格販売で目立っていたTWO-TOP秋葉原本店で、ここも0時直前には長蛇の列ができていた。ほかのショップでお祭り騒ぎを十分楽しんだあと、ここへ向かったという人も多かったようで、2時近くまで人の列が切れることはなかった。
そして、給料日直後という好条件もあって、夜が明けた日中もアキバはかなりの人手に恵まれた。LAOX THE COMPUTER館のソフト販売フロアもWindows 98のパッケージを抱えた人達で長蛇の列ができ、ガードマンが整理にあたるという状態で、早くも製品版やPlus!98が在庫切れとなったショップもいくつかみられた。複数のショップの証言によると、予想以上に製品版の売れ行きが良かったそうだ。
PCパーツのショップでも、Windows 98 OEMパッケージをマザーボードやHDDとのバンドルで販売を始めており、とりあえずパーソナル環境のOSはWindows 98に一斉に代替わりをはたしたことに。もはや泣いても笑っても、日本はWindows 98時代に突入というわけだ。
たかがOS、されどOS。とりあえずWindows 98は「お祭り」のスタートダッシュには成功したようだ。
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