1998年8月1日号


RIVA 128ZXチップ搭載ビデオカードの一番乗りはカノープス
ベンダーの人気か?チップの人気か?早くも売りきれ店続出

ZXR128AZXR128P
【ZXR128A】【ZXR128P】
売り切れZXR128AとPWR128A
【売り切れ】【ZXR128AとPWR128A】

 またまた新型ビデオチップを搭載したビデオカードがアキバで販売開始になった。今度はカノープスが発売した「ZXR128P GTS」(PCI版)と「ZXR128A GTS」(AGP版)の2製品で、ビデオチップは2D/3D兼用ビデオチップで人気の高いRIVA 128を改良した「RIVA 128ZX」を採用している。価格は8MBのメモリ搭載で25,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ビデオカードとしては今や高価な部類に入る価格帯とはいえ、もともと人気のあるビデオチップの後継品を採用していることと、ベンダーのブランド力もあって各ショップで売れ行きは絶好調。早くも売りきれ店が続出している。

 RIVA 128ZXは従来4MBまでだったメモリ制御容量を8MBに拡張した改良版ビデオチップで、ZXRシリーズも初めから8MBのメモリを搭載している。ほかにもAGP 2xモードへの対応、RMADAC性能の向上などが改良点として挙げられる。ただし、あくまでも従来チップの「改良品」であり、劇的というほどの変更点はないため、それほど目新しさがないというのも事実。カードのデザインも、従来のPWRシリーズとほとんど同じで、違っているのはビデオチップ上にヒートシンクがついたことと、メモリチップのメーカーが異なっているという程度。ハイスペック志向の日本では、今やビデオカードも8MB搭載が当たり前で、メモリ搭載容量という点ではむしろ「ようやく」標準的になった感さえある。それでも売れるのは、カノープスのブランド力の強さと、RIVA 128のもともとの人気の高さがあるようだ。ちなみに、売れているのはPCI版よりもAGP版のほうで、入荷した7月31日(金)のうちに全て在庫が切れてしまったというショップもいくつかあり、1日(土)にも見る見るうちにAGP版の山が低くなっていく光景が見られた。同日夕方までに、AGP版のみ全て売れきれてしまったというショップは多数に上る。AGP版が真っ先に売れていくというのは、やはり日本のハイスペック志向を如実に現している。

 カノープスの新型ビデオカードは、初期出荷分の入手を逃すとしばらく入手が困難になるというのが常なので(すでに次回入荷納期未定のアナウンスを出しているショップもある)、特にAGP版が欲しいという人は早めに確保に走ったほうがよさそうだ。

□カノープス
http://www.canopus.co.jp/
・ZXR128A GTS
http://www.canopus.co.jp/catalog/zxr128/zxr128agts_index.htm
・ZXR128P GTS
http://www.canopus.co.jp/catalog/zxr128/zxr128pgts_index.htm
□NVIDIA
http://www.nvidia.com/
・RIVA 128ZX
http://www.nvidia.com/products/prod128ZXFR.html

[撮影協力:ツクモパソコン本店IIフジオン パート4ぷらっとホーム ]


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