1998年12月12日号 |
このTYPE Rは従来の440BXチップセット搭載マザーボードAX6BCをベースにした製品で、なんとベースクロックの設定が66MHz~153MHzまで16通りも設定できてしまうというスグレもの。クロックを詳細に書くと、66/68.5/75/83.3/100/103/112/117(PCI 29MHz)/117(PCI 39MHz)/124/129/133/138/143/148/153MHzとなる。非常に細かく設定でき、今までに聞いたこともない数値のクロックも用意されている。これらはジャンパを使わず、BIOSメニューから設定できるというのもウリのひとつで、パッケージに貼られたシールには「ジャンパでFSB変更なんてジョークだ」と挑戦的な文句まで印刷されている。内部倍率は1.5倍から8倍まで0.5倍刻みで設定できることから、CPUのクロック設定は最大で153MHz×8=1,224MHz(1.2GHz)まで指定が可能だ(動くかどうかは別だが)。AGPをベースクロックと同期させるAGP TURBOの設定も、もちろん健在。
Pentium IIやCeleronはCPUの内部倍率が固定のため、クロックアップなどで遊ぼうとするマニアにとっては、今やいじれるのはマザーボード側のベースクロック設定のみ(電圧をいじれるマザーボードもあるが)。そんな状況では、TYPE Rはまさにまマニアにとって垂涎の品だ。アキバではほぼ19,800円の横並び状態で販売中(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。マニアな人は、赤字で「TYPE R」と印刷されたシールを貼ったAOpenのパッケージを目印に、アキバへGo!だ。
□AOpen
http://www.aopen.com.tw/
[撮影協力:ツクモパソコン本店II]
K6-2/366の実物をチェックしてみたところ、やはりセラミックパッケージの部分には新コアであることを示す「26351」のナンバーがマーキングされていた。デートコードは「9845」('98年第45週)。すでに出回っている380や400とほぼ同時期に生産されたものだ。実売価格は2万円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。これで、AMDが現時点で出荷の発表を行ったK6-2はすべてアキバに出たことになる。
[撮影協力:パソコン工房秋葉原3号店 ]
26351の新コアになってからというもの、K6-2/300などでは、「-66」という数値が型番に付加されている製品(例:K6-2/300-AFR-66)が出回っていたが、これはAMDが「要望が多かったためにラインナップに加えた」という新仕様のベースクロック66MHz版であることがわかった。K6-2/300を例にとると、これまでは100MHz×3という仕様のモデルのみだったが、この66MHz版で66MHz×4.5という仕様が追加になったことになる。
ネット上では、少し前から「ベースクロック66MHz版らしい」といった非公式な情報が流れていたが、日本AMDに直接確認をとったところ、これが本当であることが判明。これまでに公式発表もなく、データシートにも記述されていないため、流通ルートでは区別なく扱われており、ショップでも100MHz版と66MHzが交じった状態で販売されているのが実状だ。66MHz版であることを知らずに購入したユーザーがもしベースクロック100MHzで動作させると、それは結果的にメーカー保証外のクロックアップ動作ということになってしまう。また、動作が不安定になる可能性もあるので注意しなければならない。
区別なく販売されている現状では、K6-2のバルク品を購入するときには、しっかり自分自身で型番のマーキングを確認しなければならないようだ。まったく困ったことだが。
オウルテックが発売元で、透明の簡素なビニール袋に入れられて販売されている。袋に記された製品名は「SANYO ソケット370・ソケット7用CPUクーラー CPU-K4」。製品そのものには「109X6512H2016」という型番が記されている。Socket 370専用だとすると現時点で販売しても意味はないが、Socket 7との兼用のため、今のうちから販売できるというわけ。すでにお伝えした通り、形状は今までの山洋電気製Socket 7用CPUクーラーと比べると単純で、背の低いごく普通のヒートシンクにファンが覆い被さっているだけ。ヒートシンクの底面は、今まではCPUと同サイズの正方形だったが、この新型ではSocketと同じ大きさの長方形になっている。また、前と違って底面はまったくの真っ平らだ。
冷却能力の差はわからないが、これからSocket 7用のクーラーを買おうという人は、これを買っておけば、Socket 370へ乗り換えた場合でもそのまま使えるということでお買い得、ということになる。いやもちろん、山洋電気製に限らず、今までのSocket 7用CPUクーラーがどれでもそのままSocket 370で使えてしまう可能性は大きいのだが…。実売価格は2,980円~3,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□(株)オウルテック
http://www2.odn.ne.jp/owltech/
□山洋電気(株)
http://www.sanyodenki.co.jp/
・SANACE MC 109X6512H2016
http://www.sanyodenki.co.jp/techletter/1.html
1つは、秋葉帝が以前から予告していた真っ赤なビデオカードで、製品はACHITECHの「Spider 2200」。Rendition V2200ビデオチップを搭載したAGP用ビデオカードだ(メモリは4MB)。ハードウェアスペック的にはさして魅力はないが、基板が真っ赤だという点が大いに魅力的。少なくとも、見た目ではかなり速そうだ。価格は6,800円。
もうひとつはIOI TechnologyのUltra Wide SCSIカード「IOI-9100UW」。こちらは、従来緑色だった基板が、青に変更されたもの。マリンブルーのような半分透き通ったような青が、なんとも印象的だ。価格はFlip-Flapで11,800円。ほかにも、パーツ系ではないものの、デジタルカメラなどで使われるスマートメディアのカラーバリエーションモデルが出るなど、性能云々より色で差別化をはかろうという商品が続々と現われている。
こうなったらCPUにも色をつけたものが出て来てほしい…そう思ったアナタはAMDのK7に期待しよう。AMDが最近ショップに配ったCPUロードマップのポスターには、K7の裸の写真があり、これがなんと基板からCPUのパッケージまで全てが真っ赤になっている。このポスターは、現在TWO-TOP秋葉原1号店の店内に貼られているので、興味のある人はじっくり見てみるべし。
[撮影協力:秋葉帝とFlip-FlapとTWO-TOP秋葉原1号店]
同社のオリジナルPC「MDVシリーズ」を展示・販売するショールームで、20日まで期間限定のオープン記念フェアを実施している。その内容は、9日間連続でパソコン本体やパーツなどがあたる抽選会の実施や、特別価格での即納モデル販売など。オープン初日は、事前のWebでのアナウンスとボーナス商戦真っ盛りというタイミングの良さもあって、なかなかの人の入りだったようだ。パーツ単位での販売は行っていないが、今のうちにプレゼント目当てでとりあえず行ってみるというのもありだ。
住所:千代田区外神田1-8-6 丸和ビル 3F
Tel/Fax 03-3526-4649 定休日:水曜日
営業時間:10:00~19:00
□マウスコンピュータージャパン(株)
http://www.mouse-jp.co.jp/
・秋葉原新ショールームOPEN!
http://www.mouse-jp.co.jp/shop/index.htm
薄型ノートPCを使っている人には朗報だ。LINKSYSから、USB接続の10Base-T LANアダプタが登場している。価格が約9,700円~9,800円と安いのも魅力(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。これを使えば、1つしかないPCカードスロットをLANカードで消費してしまうようなことはなくなる。また、デスクトップPCでも、拡張カードのスロットが足りないというという人には便利に使えるはず。ただし、転送速度は最大で8Mbpsとやや低いので、スピードに過大な期待はしてはいけない。 |