1999年2月6日号 |
450MHzの実物をチェックしたところ、外見では500MHzと構造的な違いはなく、プラスチックカバーに「Pentium III」の製品名プリントがないというのも同じだった。先週チェックした500MHzと比べて違う点は、OLGAのCPUコア部に英数字10桁の文字列(21834048BF)と4桁の数字(0892)が2次コードの右隣に印刷されていること、プラスチックカバーに印刷されているリアルナンバーと動作クロックの数値が異なっているところのみ。ちなみにプラスチックカバー上の内容は、「450/512/100/2.0V S1」「99021149-0417 MALAY i(m)(c) '98 SL364」となっていた。後者の違いは当然としても、前者の違いの意味については不明だ。あるいは、現在流通している500MHzの製品の中にも、2次コード右隣に文字列が並んでいるものがあるのかも知れない。
あるIntelの代理店と並行輸入業者に直接聞いた話では、いまのところPentium IIIに関してはショップからの問い合わせは500MHzに集中しており、450MHzについては動きがほとんどないという。しかし、Pentum III 450MHzがこの程度の価格で出てくるとなると、場合によっては人気(需要)がこちらに移ることもありえそうだ。Pentium IIIサポートのDirectX 6.1の配布が開始されたこともあり、とりあえずPentium IIIを試したいという人、あるいは6~7万円台の予算でPentium II 450MHzの購入を考えていたという人などが、このPentium III 450MHzを購入の選択肢として考える可能性は大だ。
今のところは在庫ショップが1店しかないため、今すぐほしいという人は早めに確保に動いたほうがよさそう。あとは今後の流通量の増加に期待したいところだ。
[撮影協力:パソコン工房秋葉原1号店とパソコン工房秋葉原3号店]
場所はブロックC2の吉葉無線電機本社ビル(ラジオデパート隣)。ここは、ちょうどJR秋葉原駅から中央通りを渡ってすぐの場所で、まさに一等地。これまでは、'98年12月にビルから吉葉無線電機の店舗部分が移転して以来、ビル全体がネットで覆われ、ずっと改装工事中だった。それが今週になると、外装工事が終わったためにネットが取り払われ、「P-Festa」というパチンコ店の顔が突如出現する格好になった。ビル全体はイエロー系統の派手な色に塗り替えられており、1Fと2Fはガラスを多用したつくりになっている。場所が場所だけに、ちょっと見た目には新装の家電店かパソコンショップのようにも思えるのだが、ビルには「Pachinko&Slot」「P-Festa」の文字があちこちにあり、そこが明らかにパチンコ店であることを物語っている。これまで工事計画書も張り出されていなかったため、事前に何になるのかはほとんどの人が知らず、意外なパチンコ店の出現に驚いている人は多い。
アキバ周辺では昭和通り側に古くからパチンコ店があるが、電気街の真っ只中にできるのはこれがはじめて。まだ開店日などは不明だが、工事の進み具合からすると、近いうちに営業が始まりそうだ。周囲では、アキバのパチンコ店だけに景品はPCパーツやパソコンではないか?という冗談も飛びかっているが、場所がパソコンとPCパーツの中古買取店の多いアキバであるだけに、合法的な換金方法として「それもアリ」なのではないか、との声もちらほら…。
50倍速のため、データ転送速度は最大で150KB/s×50=7.5MB/sとなり、なんと回転数にいたってはCD-ROMドライブとしては前人未踏の1万回転を突破、実に10,400rpmにも達している。「そんなに速くしても…」という声が聞こえてきそうだが、これで実売価格が1万円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)というのだから、もはや普通のCD-ROMドライブとして買うのと感覚的にはさほど変わらない。ケンウッドからはマルチビーム方式を採用した最大52倍速のCD-ROMドライブも発表になっているが、少なくともこれが市場に出てくるまでの間は最速の座は安泰。「1万円で世界最速のCD-ROMドライブを」と言うと、少しは魅力的?
□ASUSTeK Computer
http://www.asus.com.tw/
[撮影協力:ツクモパソコン本店II]
また、アダプタの新種として、また2種類が追加になっている。1つはABITから発売になった「AB-RS370」。SlotとSocketの名前をあわせた「SlotKET」という愛称がついている。もう1つはGIGABYTEの「GA-6R7」。この製品は以前に440LXチップセット搭載マザーボードとセットで販売されたことがあったため、厳密には新製品とは言えないが、単体販売はこれがはじめて。ABITもGIGABYTEの製品も、価格は2,000円台(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
さらに新しい動きでは、これまでDual化の改造ができないとされていたASUSのS-370に、ほかのアダプタとは違う方法によってDual化の改造が可能であることが判明し、また「KIKUMARU'S Technical Laboratory」で紹介されて話題になっている。S-370はアダプタの中では唯一CPUの電圧調整が可能な製品で、これでDual化改造もできるとなれば、まさにマニアにとっては「最強の変換アダプタ」となる。
先週、一気に品薄になった低価格Dualマザーボードも、今週は各ショップで再入荷して在庫状況はやや回復しており、またCelron Dual特需のめまぐるしい動きに拍車がかかりそう。
□KIKUMARU's Technical Laboratory
http://www.kikumaru.com/
1つは1月に発表されたばかりのGIGAMO仕様MOドライブ。これは対応メディアを使うことで1.3GBもの容量が使える新型のMOドライブで、現在入手が可能なのは富士通パーソナルズの「SMB1300N」という内蔵SCSI接続の製品。1.3GB対応メディアが1枚付属している。GIGAMOは、容量が大きいだけでなく、DVD-RAM(1,385KB/s程度)やPD(518~1,141KB/s程度)よりも速い5.92MB/sという転送速度性能を持つのが特徴で、なおかつ従来の128/230/540/640MBのメディアも読めてしまうなかなかの優れもの。価格は78,800円~84,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
もう1つは250MB容量の新型ZIPドライブ。こちらも従来の100MBメディアとの互換性を保ちながら、新しい250MBメディアに対応した製品で、販売されているのは英語版の外付けSCSI版のみ。価格は26,800円(T-ZONEミナミ)。こちらも新型メディアの単体入手は現状難しいが、パッケージの中に1枚メディアが同梱されている。
いずれもまだ出回っている数が少ないので、欲しい人は今のうちに確保に走ろう。
□(株)富士通パーソナルズ
http://www.fjp.co.jp/
・SMB1300N
http://www.fjp.co.jp/hyper/HYPER/Mo/SMB-1300N0.html
□iomega
http://www.iomega.com/
・Zip 250 Drive
http://www.iomega.com/product/zip/zip250.html
[撮影協力:ソフトクリエイトFM館とT-ZONEミナミ]
アキバの冬の名物「おでん缶」が今極端な品薄だ。このおでん缶は、串刺しされた本物の具(さつまあげ、こんにゃく、ちくわ、つみれ、うずら卵)がそのまま缶に入っていることで知られる珍しい製品で、都内ではアキバを含む一部の自動販売機でしか売られていない。それが今週、あるテレビ番組で紹介されたのをきっかけに各所で話題となり、普段アキバに来ないような人たちまでもが続々とやってきて買っていく事態に発展。週末までには「売り切れ」ランプの表示が続出となった。5日(金)夕方にも、大量に買い占めて紙袋に入れていく数人のグループが目撃されるなど、異常な人気を呼んでいる。おでん缶を販売しているロビンマイコンショップ脇の自動販売機や、チチブ電機(ブロックD1)脇の自動販売機の前は、しばらくの間、「おでん缶」探しの人たちが多数出没するのことになるのは必至のようだ。 |