1999年6月26日号 |
その根拠は、最近になって代理店がアキバの一部ショップに対し、「M II-400GP」の評価用サンプル品(ES品)を供給し始めたこと。すでにOVERTOPとDOS/Vパラダイス本店とFlip-Flapの3店が店内で実物を展示している。実物を見ると、パッケージは丘状の放熱板のついた従来型で、マーキングを読むと、スペックは電圧2.2V/実クロック95MHz×3(285MHz)と記されている。
実クロックで300MHzに届いていない点はなんとも残念だが、注目すべきは電圧。2.2V駆動のM IIというのはこれが初めて。どうやら0.25ミクロン製造のCPUコアらしい。撤退発表後に新プロセスのCPUが出てくるというのもなんとも皮肉な話だが、新コアの登場ということで、発売されれば注目が集まるのは確実。いずれのショップも近日入荷をうたっているので、大いに期待したいところだ。
□Cyrix MII Processor Enhanced High Performance CPU(National Semiconductor)
http://www.national.com/pf/MI/MII.html
[撮影協力:Flip-Flap]
そうした中で、1枚のビデオカードで2台のモニターを制御するDualHead Display機能に対応したモデルも新たに発売になっている。製品はMatrox正規代理店の東和商工(infoMagic)が発売した日本語パッケージ品で、搭載メモリは32MB。先に発売されたノーマルの16MB日本語版とパッケージデザインはほぼ同じで、DualHead Display対応モデルであることが一目でわかるように、パッケージ正面左下には「DUAL 32MB SGRAM」と書かれている。カード側に初めからVGAコネクタが2つあるのはもちろん、TV出力を可能にするための変換ケーブルがついてくる。ただし、この変換ケーブルは初回出荷分ではパッケージ内に同梱されておらず、購入時にショップ側から別途受け取ることになっているので注意が必要。実売価格は30,000円程度(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
DualHead Display機能は、単にWindows 98などがサポートしているマルチディスプレイを実現するだけでなく、一方のディスプレイに表示した内容を他方に一部拡大表示したり、一方をアプリケーション用に、もう一方をDVD-Videoの再生に使うなどといった利用もできるMatrox独自のもの。DualHead Display対応モデルは、G400のスピードと画像クオリティにプラスして、さらに豪華なマルチディスプレイ機能もついた製品、ということができる。
ただし、このモデルもほかのG400搭載製品と同様に「少量入荷→即完売」の繰り返しで、状況が刻々と変化するためになかなか在庫を見つけ出すのが難しい。G400については、どのモデルも確実に入手するにはショップに予約するのが良さようだ。高速版のG400 MAXについても、一時は近日入荷の情報が流れたものの、その後は音沙汰なし。G400に関しては、当分は現地の争奪戦と、入荷に関する情報戦が活発に展開されることになりそうだ。
□Millennium G400(Matrox)
http://www.matrox.com/mga/g400/home.htm
□Millennium G400日本語版(東和商工)
http://www.infomagic.co.jp/japanese/product/matrox/g400-j.html
[撮影協力:ソフトアイランド秋葉原店]
背が高い理由は、従来のWiNDY K6-2で使われているヒートシンクの上に、筒状の部品がついたうえ、さらに厚みのある冷却ファンがついているため。高さは実に80mmもある。同社曰く、「WiNDYインヘイルクーリングシステム」という構造を採用した製品で、CPUクーラーとしては一般的な空気の吹き付け式ではなく、吸気式を採用し、筒は吸気ダクトとして機能するという。「その冷却性能はヘビーユーザーでも満足させるはず」と同社はポスターの中で豪語。実際の実力のほどは試してみないことにはわからないが、見た目のインパクトが極めて大きいのは確か。ほぼ同時にデビューしたDual Socket 370対応マザーボードのABIT BP6と組み合わせると、さながらPCの内部は原子力発電所のようになる…。
今回、同社が作成した新製品紹介ポスターのキャッチコピーは、「このクーラー凶暴につき、、、」。
[撮影協力:ツクモパソコン本店IIとFlip-Flap]
T-ZONEミナミがT-ZONE本店と改称し、25日(金)にリニューアルオープンした。店内のフロア構成を一部変更したほか、営業時間が1時間延長されて20時までとなった(将来的には21時まで延長する計画)。これに合わせて現在店内では記念セールを実施中で、お買い得品狙いの人は要チェック。外付けDVD-RAMドライブが3万円台だったり、80万画素デジカメが1万円台だったり、激しく安いセール品が多いので見逃せない。なお、外装はほとんど変わっておらず、あちこちに書かれている店名は未だT-ZONEミナミのまま。 □T-ZONEミナミ大改装(http://www.ado.co.jp/news/release/honten.htm) |
いよいよマクドナルドがアキバの中心部に進出。ヤマギワ東京本店(ブロックD2)隣にある3階建てのビルが新たに「マクドナルド秋葉原ヤマギワ店(仮)」として29日(火)にオープンする。26日(土)の段階で外装も内装もほぼ完成しており、準備は順調のようだ。マクドナルドは、これまでアキバの両脇をおさえるかたちで、秋葉原昭和通り店と神田末広町店が存在したが、電気街の中心地に店舗を構えるのはこれが初めて。
□秋葉原ヤマギワ店(http://www.mcdonalds.co.jp/cgi-bin/store/str_disp.cgi?store=13689001) |
これまで受注発注のみで売られていたPentium III Xeon 550MHz(512KB)が今週から店頭販売開始となった。実売価格はリテールパッケージで138,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。店頭で入手可能なIntel製CPUとしては、これが現時点で最速。 □Pentium III Xeon(http://www.intel.co.jp/jp/PentiumIII/Xeon/home.htm) |
メモリの底値が見えない。PC100 128MB(CL=2)の最安値がまた更新、今週は570円安の8,580円になっている。さらに、これまであまり大きく動くことがなかった133MHz対応のSDRAMも大きく下がり、最安値は128MBと64MBでそれぞれ2,000円安に3,270円安。ショップ間の競争もあって最安値付近の価格は時々刻々と変わっているため、27日(日)にはさらに下がっている可能性大。いくつかのショップで聞いてみたところでは、まだ下がりそうな気配なのだが…。(詳細は「メモリ最安値情報」参照のこと)。 |