【 1999年10月2日号 】

Western Digital製HDDのリコール問題がアキバを直撃

販売中止SOLD OUT

 Western Digitalが9月27日(月)に発表したIDE HDD「WD Caviarシリーズ」の不具合リコール問題がアキバを直撃。

 この発表があってから数日後には国内の一部大手代理店が動き出し、「在庫の返品を受け付ける」との連絡をショップに行ったため、ショップによっては該当する製品の在庫を全て引き上げ、店頭で全品「Sold Out」の表示にしたり、「一部不具合があるため販売を中止しています!」などと告知、結果的にアキバ全体で該当製品の在庫が急減している(詳細は「IDE HDD最安値情報」参照のこと)。また、店頭で問い合わせる客の姿も見られ、売るほうも買うほうもこの問題に対する関心は高いようだ。

 対象となるドライブは6.8GBプラッタを採用した6.4GBから20.5GBまでの11モデルで、同社によると「OEM供給元から欠陥のあるチップが納入されたため、'99年8月27日から9月24日に製造された製品は、電源投入後フルタイム動作で6~12ヶ月経過すると支障をきたす」という。同社のWebには、問題のある製造ロットのドライブかどうかを確認するためのチェック用プログラムも公開されている。これにより、製造された約100万台のうち、実際に販売された約40万台のHDDがリコールされるという。

 ただし、流通在庫の回収が始まったとはいえ、すでに該当する製品を購入して使用している人への国内での対応策はまだ不明。アキバで売られているリテール向けの製品は、出荷している代理店が複数存在しているうえ、すでに販売した分の製品に対する対応策が代理店側からショップに対してまだ伝えられていないため、ショップ側も問合せに対して回答に窮している状態という。現段階では、とにかく型番が一致する製品をすでに使用している人は、まずチェックプログラムでチェックし、該当する製品と判明したならばバックアップや代替HDDの用意など、先に自ら予防策を講じるのが先決のようだ。

□Hard Drive Quality Alert(WD Caviar)
http://www.westerndigital.com/company/releases/990927.html
http://www.westerndigital.com/fitness/drive-alert.html

[撮影協力:ソフマップ1号店 Chicago Windows専門館BLESS]


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