【 1999年10月16日号 】

FSB 133MHz対応のi810Eチップセット搭載マザーがデビュー
第一弾はSUPERMICRO「PIIISED」で価格は16,800円

PIIISEDFW82810E
【PIIISED】【FW82810E】
シルク印刷パッケージ
【シルク印刷】【パッケージ】

 Pentium III 533B MHzと600B MHzの発売から遅れること約3週間、やっとFSB 133MHz対応のi810Eチップセットを搭載したマザーボードが発売になった。

 i810E搭載マザーボードの第一弾はSUPERMICROの製品で、型番は「PIIISED」。

i810EではメモリがPC100止まり

 i810Eは、ビデオ機能を統合したチップセットi810の機能拡張版にあたり、新たにFSBとディスプレイキャッシュが133MHz対応になっている。ただし、メインメモリのサポートが100MHz(PC100)のままのため、システム全体での実質的パフォーマンスアップはそれほど望めないとも言われている。

 同時発表となるはずだったi820チップセットが発表延期となったことで、FSB 133MHz対応のIntel純正チップセットは、現時点ではこのi810Eが唯一の存在。先日発売されたばかりのPentium III 533B MHz/600B MHzをIntel純正の環境で動作させるには、自動的にこのi810Eを搭載したマザーボードが必須になる。

Intel純正FSB 133MHz環境のテスト用?

 SUPERMICROの「PIIISED」は、i810Eを搭載したマザーボードの第一弾。PCIスロットを6本持ったATXフォームファクタのSlot 1対応マザーボードで、ISAスロットは持っていない。もちろんAMRスロットは1本用意されている。ディスプレイキャッシュは4MBがオンボード。当たり前の話ではあるが、FSBを設定するBIOSとジャンパの項目に133MHzが追加されている点を除けば、特にこれといってi810チップセット搭載マザーボードとの違いは見られない。

 統合型チップセットのマザーボードということもあって、特に個性的な特徴はないものの、現時点で入手できるi810E搭載マザーボードはこの「PIIISED」のみという点で貴重な存在。Intel純正のFSB 133MHz環境でどんなパフォーマンスが発揮されるのか、自分で試してみたいという人にはちょうどいい人柱用アイテムとなりそう。

 「PIIISED」を扱っているのはSUPERMICRO製品を得意とするUSER'S SIDE本店USER'S SIDE槇町店。どちらも16,800円で販売中だ。

□PIIISED(SUPERMICRO)
http://www.supermicro.com/PRODUCT/MotherBoards/810/PIIISED.htm
□Intel 810E Chipset Product Overview(Intel)
http://developer.intel.com/design/chipsets/810/810e.htm

[撮影協力:USER'S SIDE本店USER'S SIDE槇町店]


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