GeForce 256搭載のカノープス製「SPECTRA 7400」発売
文化の日直前に流通開始、価格は38,800円
【SPECTRA 7400新発売】 | 【パッケージ】 |
【カード表】 | 【カード裏】 |
【電源コネクタ】 | 【ご注意】 |
【冷却クーラー】 | 【添付CD-ROM】 |
パワーユーザーの間で特に注目度の高い製品だけに、文化の日で休日となる3日(水)はアキバでちょっとした争奪戦が展開されることになりそうだ。
●カノープスのブランド強し
カノープスの「SPECTRA 7400」はクオリティとパワーを要求するパワーユーザー達にとってはまさに待望のビデオカード。国内では「カノープス」というブランドは圧倒的な強さを誇り、NVIDIAからGeForce 256が発表された時点で、早くもパワーユーザーの間から「カノープス製のカードが出るまで待つ」との声があがっていたほど。
高画質と高品質を追求する独自の設計で定評ある同社の製品だけに、今回の製品も他社の製品には見られないユニークな設計となっている。まず「SPECTRA 5400」で採用した、ビデオDACからアナログ信号を高架状に配線することでノイズを回避して映像品質劣化を防ぐ「SSHテクノロジー」と、ディスプレイの特性に合わせて表示品質を選択できる「DFSテクノロジー」を今回も採用している。また、GeForce 256の冷却用ファンとして、低騒音かつ高い冷却性能を持つ動圧流体軸受けタイプのファンを採用、さらに「Advanced Power Supply」と呼ぶ、ビデオカード専用の外部電源供給システムまで組み込んでいる。
この外部電源供給システムとは、HDDやCD-ROMなどと同様に、PC本体のパワーサプライから直接ビデオカードに電源供給を行うというもので、パーソナル用のビデオカードとしては極めて珍しい採用例になる。同社によると、大電流を消費するGeForce 256と高性能冷却ファンを駆動するには、すでにAGPの供給可能電流では限界に近く、これを補う電源が必要なのだという。
省電力という時代の風はどこへやら、パワーユーザー達の飽くなきパワーとクオリティの要求には、もはや標準規格の電源供給では間に合わないということらしい。
●外部電源は「必須」
ショップに並び始めた「SPECTRA 7400」のリテールパッケージは、これまでのSPECTRA 2500/3200/5400などと同様に緑色を基調としたデザインで、一見しただけでは最新の製品とは識別できないほど、従来のモデルとよく似ている。店頭で判別するには、パッケージに書かれた「SPECTRA 7400」という文字と、ショップのつけた「新発売!」などの貼り紙が貴重な頼りになる。
パッケージにはカード本体のほか、バンドルソフトの「WinDVD」やドライバ用のCD-ROMなどが入っているほか、「ご注意」と書かれた電源に関する注意書きも入っている。これによると、SPECTRA 7400への外部からの電源供給は必須で、これを行わない場合はカードが動作しないばかりか故障の原因にもなるという。
外部電源をカードに供給するには、カード最後尾の電源コネクタから伸びているY字の電源ケーブルを使用し、これとパワーサプライから出ている5インチドライブ用電源コネクタとをつなげるかたちになる。この外部電源供給に関する注意はしつこいほどで、カード側の電源コネクタ付近には「電源ケーブルを必ず接続してください」と書かれた赤いシールが貼られているほか、Y字ケーブル側のコネクタとカード側のコネクタの接合部分には、ユーザー側で外さないようにという配慮のためか、橋渡しするように「Quality Checked canopus」と書かれた細長いシールが貼られている。動作保証に関して、このあたりはかなりシビアな問題のようだ。
また、カード本体の裏側を確認したところ、初期ロットにありがちなジャンパ線が1本飛んでいるのが確認できた。
●3日(水)は争奪戦?
期待度の高い製品であり、初回ロットの流通量が例によって少ないこともあって、3日(水)はちょっとした争奪戦が展開されるのは確実。
パワーとクオリティに対して金と電力を惜しまないパワーユーザーにとっては、3日(水)は「文化の日」ならぬ「SPECTRA 7400の日」となりそうだ。
【SPECTRA 7400価格調査(※簡易調査)】 | ||
コムサテライト1号店 | 38,800円 | 予約分を除いて少量販売 |
USER'S SIDE本店 | 38,800円 | 予約分を除いて少量販売 |
WAVE EYE秋葉原店 | -- | 入荷分は全て予約で完売 |
□SPECTRA 7400(カノープス)
http://www.canopus.co.jp/catalog/sp7400/sp7400_index.htm
[撮影協力:USER'S SIDE本店とWAVE EYE秋葉原店とコムサテライト1号店]