ボクたちが愛した、想い出のパソコン・マイコンたち
デザインの良さとローズレッドカラーに胸を躍らせた「シャープ X1C」
2017年7月10日 00:00
想い出のレトロパソコンやゲームを写真とともに振り返る本コーナー。今回取り上げるのは、シャープが1983年に発売したキーボード一体型PCの「X1C」です。
1982年に、後にマニアタイプと呼ばれることになる初代X1が発売されてから約1年後、本体とキーボードを一体型にして世に送り出されたのがX1Cです。
マニアタイプでは標準搭載されなかったグラフィックRAMが内蔵されたことで、何も増設しなくても市販ソフトが動くようになったほか、価格も119,800円と抑えられ、コストパフォーマンスが非常に良いハードとなりました。
本機種が登場したときに初代X1にはマニアタイプ、X1Cにはアクティブタイプという愛称が、それぞれ付けられています。セットで用意されたモニタCZ-801Dとの組み合わせによるデザインの良さとローズレッドのカラーリングに、当時は胸を躍らせたものでした。
キーボード部分に目を移すと、マニアタイプのキーボードにあったチャンネルとボリュームのコントローラが省かれているのが分かります。なぜか背面にキーボードコネクタが設けられており、ここにマニアタイプなどのキーボードを挿せば、そちらからの操作も可能でした。
現代で使用する場合でも、電磁カセットメカ部分にアクセスしやすいため、マニアタイプと比べてベルト修理が簡単という利点があります。経年劣化でローズレッドカラーがくすんでしまっているのが残念ですが、手元に1台は置いておきたいマシンでしょう。