ボクたちが愛した、想い出のレトロパソコン・ゲームたち

RPGが一気に身近なものに感じられた「ハイドライド」

ハイドライドのパッケージ。タイトルよりもイメージイラストが大きく描かれたものでした。

 想い出のレトロパソコンやゲームを写真とともに振り返る本コーナー。今回紹介するのはT&Eソフトが1984年に発売した「ハイドライド」。

 プレイヤーが主人公のジムを操作して数々のアイテムを集め、悪魔バラリスを倒してフェアリーランドに平和を取り戻すのが目的の本作品。

 敵に体当たりして攻撃し倒すという非常に分かりやすいシステムと、巧妙に隠された謎を解いていく楽しさがミックスされたナイスなゲームでした。当時のパソコン雑誌に掲載された売り上げランキングに約2年間も載り続け、“ハイドライドシンドローム”なる単語も登場したほど話題になりました。

 数多くの機種に移植されましたが、FM-7版には隠れキャラが登場したり、X1版は4方向スムーススクロールでゲームが進行するなど、ハードごとに特徴があります。作品は、「ハイドライドII」「ハイドライド3」とシリーズを重ね、今なお人気を博しています。ちなみに、作者である内藤時浩氏のデビュー作は「ハイドライド」ではなく、「コスモミューター」というゲームでした。

まだまだBASIC混じりのゲームも出回っていた時期なので、広告にオールマシン語という文字が躍るだけで期待度が大幅に上がりました。
FM-7版パッケージの裏にのみ、隠れキャラクターの存在が記されています。他機種版のパッケージには書かれていない、FM-7ユーザーだけの特別な一文!
こちらが、内藤氏のデビュー作である「コスモミューター」。アクションパズルステージをクリアすると、「ギャラガ」のチャレンジングステージのようなスペシャル・ステージをプレイできます。