ボクたちが愛した、想い出のレトロパソコン・ゲームたち

数多くの機種にハイクオリティな移植を実現したマイコンソフトの「パックマン」

パックマンのイラストが描かれたパッケージに、当時ゲームセンターで遊んだことがある人は誰もが目を輝かせたものです。

 想い出のレトロパソコンやゲームを写真とともに振り返る本コーナー。今回はマイコンソフトがナムコ作品を移植したタイトルのうちの一つ「パックマン」を取り上げます。

ナムコを代表する作品のうち「パックマン」「ギャラクシアン」「ディグダグ」が、マイコンソフトの「namcoオリジナルゲーム・シリーズ」のスタートタイトルと書かれているのが分かります。これによるとナムコだけでなく、タイトーともライセンス契約を結んでいたようです。

 80年代前半にゲームセンターで遊べたタイトルは、そのどれもがマイコンやパソコンで再現することが簡単ではなく、当時プログラミングが出来る人は忠実な移植を目指して日夜プログラムに励んでいました。

 その他のユーザーは、アーケードではコインを投入しないとプレイできないあのゲームを、自宅のマイコンで動かすことができれば“タダ”で遊べる! 誰か何とかしてくれないかな……そう考えていました。その矢先に登場したのが、マイコンソフトがリリースしたナムコタイトルの移植作品。その中でも、最初に発売となったのが今回紹介する「パックマン」です。

アーケード版で好評だったデモ画面も、もちろん健在です。ここを見れば、ゲームのルールが何となく把握できるようになっていました。なお、こちらはFM-7版の画面写真です。

 マイコンソフト移植の特徴は、機能に制限のあるマイコン・パソコンでも、可能な限り見た目やプレイ感を再現するよう努力していた点でしょう。「パックマン」の場合、アーケード版では縦画面のために縦長のステージになっていますが、これをパソコンのモニタ上で横に配置することで、縦画面と変わらない雰囲気を生み出しています。

 ただし、機種ごとに画面レイアウトや解像度が異なるので、どれでも見た目が同じというわけではありませんでした。左右にワープ通路があるのはX1とPC-6001mkII版のみで、その他の機種は上下にワープ通路があるレイアウトとなっています。さらに、撮影に使用したPC-8001mkII版ではパワーエサの色は黄色ですが、X1版やFM-7版などでは赤色になっています。

この画面は、PC-8001mkII版のもの。アーケード版と違い、ステージは横倒しに配置されています。モンスターのアルゴリズムなどは、機種ごとにアーケード版に近かったり遠かったりと様々でした。パックマンの黄色が、緑と赤で上手に(?)作られているのがわかります。

 当時はマイコンソフトが移植したナムコタイトルを手に入れれば、ゲームセンターで同じゲームを遊ぶ必要が無い! と考え、自らが所有している機種に移植されるのを心待ちにしていた人が多かったのではないでしょうか? 筆者もその一人でしたが、手元のPC-8001mkIIで遊べたのは「ディグダグ」「ギャラクシアン」「パックマン」だけでした。所有機種によっては、同じような悲しい思いをした人もいるのでは?

マイコンソフトのナムコ移植作品広告と言えば、「遊気凛凛」「興味深新」といった漢字4文字と共に、多数の機種の画面写真が並んでいるのが特徴でした。
当時のパッケージ裏には、“エサ”“パワーエサ”と書かれていますので、本文中の表記もその通りにしてあります。今は“クッキー”“パワークッキー”だそうですが、エサのほうが馴染みがありますよね(笑)。