石田賀津男の『酒の肴にPCゲーム』

10歳児とおとーちゃんで『Minecraft Dungeons II』を遊ぶためのTIPS。ソフトは何本買うべきか?

 5歳の時に『Minecraft Dungeons(マインクラフト ダンジョンズ)』を初めて遊び、年単位で遊び続けた筆者の息子は、10歳になった今は続編の『Minecraft Dungeons II』をたいそう喜んでプレイしている。

 元々は『マインクラフト』を遊び始めて、そこから派生作品へと移ったのだが、今はハック&スラッシュ系のゲームの方が好きになったようだ。5歳の頃から思えば、いろいろなゲームを経験して、プレイヤースキルも高くなっている。とはいえ、10歳はまだまだ子供のうち。相変わらずいろいろ気を配ってやる方が楽しめる。

 こちらは前作の時のお話。今作も親子で遊んでいるため、子供とのプレイをより快適に進めるポイントを解説していこうと思う。

家族で遊ぶなら人数分のゲームパッドを用意

新しいストーリーが展開される

 シリーズ2作目となるが、前作のプレイ経験は不問。物語は前作の続きになってはいるようだが、新しいキャラクターが出てきて全く違う物語が展開される。この数年で『マインクラフト』本編は何度もアップデートされ、新しいキャラクターや仕組みも増えており、それらの要素が本作の各所に盛り込まれているのも見どころだ。

 内容は俯瞰視点のアクションゲーム。最初の街から外に出て、広いフィールドを自由に歩き回って冒険する。道中にはモンスターがおり、戦って倒すとお金や装備品を落とすことがある。拾った装備品の中から高性能なものに付け替えたり、お金で装備を購入(ある程度ゲームを進めると買えるようになる)することで、キャラクターを強化していく。

 物語はクエストを順にクリアすることで展開していくが、必ずクエストをやる必要はない。倒したモンスターは距離が離れると再出現するので、うろうろ歩いているだけで次々とバトルになる。親と一緒に敵を倒して進んでいるというだけで、子供はたいそう楽しんでくれる。操作はシンプルで、すぐに馴染むはずだ。

フィールドを歩いて、出てきた敵を倒す。これだけでちゃんと楽しい

 ソフトは1本だけでも、1つの画面で最大4人まで遊べる。ただし人数分のゲームパッドは必要になる。ゲームパッド選びでベストなのは、XBOX純正ゲームパッド、またはXBOX公式ライセンスの製品だ。最低条件としては、XInput対応の製品なら使用できる。

 ノートPCでは、複数人プレイを行う際、ゲームパッドを接続するUSBポートが不足する可能性がある。その場合はUSBハブを使ったり、USB Type-CをType-Aに変換するアダプターを噛ませたりして対応するとよい。

人数分のソフトを買いそろえるべきか?

 本作はゲーム1本だけで4人遊べるのがありがたいポイントで、1つの画面に全てのプレイヤーキャラクターが収まるように表示される。これにはメリットとデメリットがある。

1台で3人同時プレイ中。1つの画面に全員が収まる

 メリットは、子供が1人で勝手にどこかに行ってしまわないこと。マルチプレイで足並みがそろわないと大変なのだが、お互いのキャラクターは一定以上離れられないので、迷うことはなくなる。

 デメリットは、操作キャラクターを見失ってしまうこと。1人プレイだと自分のキャラクターは常に画面の中央にいるのだが、1画面のマルチプレイではそうならない。ゲームの進行中、似たような背格好のキャラクターが並んで動くので、自分のキャラクターを見間違えやすい。移動しているつもりが、障害物に引っかかっていて動けていない、ということもよくある。

敵と戦っているつもりで、誰もいないところに攻撃していることも……

 あとはショップ画面を開いた時などに全画面表示されると、ショップ画面を閉じるまでは他の人が操作できなくなる。アイテムの整頓は、個別に表示されるポップアップウインドウで行えるようになり、前作から改善されてはいる。それでも快適性という点では、全員が独立したPCで遊ぶ方がよい。

ショップを開くと画面が占有され、開いた人しか操作できない

 というわけで、我が家では3人分のゲームを購入した。前作をさんざんやり込んだので、3本買ってもお釣りがくるほど遊べるだろうと考えてのことだ。ただこの場合、本作を動かせるPCが3台必要になる。要求スペックはかなり低めで、CPU内蔵グラフィックスでも高性能なモデルなら割と快適に動く(我が家ではRyzen 7 8840Uで画質を低めにすれば問題なかった)ので、1本買ってから試してみるといい。

ソフトを3本買い、3人別々で遊べるようにした。操作性は格段に上がる

 結果的にプレイは快適になったものの、息子が勝手にどこかへ行ってしまうこともある。だが、ありがたいことに本作には味方の位置へテレポートする機能が標準装備されており、はぐれてもすぐ駆け付けられる。

仲間の場所にテレポートできる機能がとても便利

難易度調整はいつでも可能

 ゲームシステムは、フィールドを自由に歩き、敵と戦い、拾ったアイテムで強化するという、とてもわかりやすい流れになっている。子供が戸惑う点もほとんどない。

 3段階の難易度調整が可能で、いつでも変更できる。最初はノーマルで問題ないと思うのだが、ゲームが進むにつれて敵は手強さを増していく。あまりに何度もやられ続けていると子供は楽しめなくなるため、つらいと感じたらすぐに難易度を下げることをおすすめする。

難易度調整機能は遠慮なく使おう

 難易度を下げると、敵が落とすアイテムのクオリティが下がるようだ。そうなると冒険の楽しみも減ってしまうため、大人の目線だと『もうちょっとがんばってみよう』と言いたくなる。しかし子供はアクション性そのものや、親と遊ぶことを楽しんでいることが多いので、子供にがんばらせる必要はない。親は一歩引いて、子供のレベルに合わせてあげてほしい。

 家族で協力して遊べるゲームとしては、前作に続いて本作もよくできている。CEROレーティングはB(12歳以上対象)で、本家『マインクラフト』や前作のCERO A(全年齢対象)より上がっているため、子供に遊ばせるかどうかは親が判断してほしい。CERO Bの理由は暴力だそうで、アクションゲームの映像品質が上がると対象とされやすい傾向があるように思う。

 ところで、発売からの土日は、ほぼずっと息子と本作を遊んでいるわけだが、これはいつまで続くのだろうか。筆者も楽しんでいるので構わないのだが……今のところは。ぜひ皆様も、リビングにPCを持ってきて、家族で遊んでみて欲しい。

家族で気軽に、協力して遊べるゲームは意外と貴重だ
著者プロフィール:石田賀津男(いしだ かつお)

1977年生まれ、滋賀県出身。金沢工業大学 工学部情報工学科卒。

ゲーム専門誌『GAME Watch』(インプレス)の記者を経てフリージャーナリスト。ゲーム等のエンターテイメントと、PC・スマホ・ネットワーク等のIT系にまたがる分野を中心に幅広く執筆中。1990年代からのオンラインゲーマー。窓の杜で連載『石田賀津男の『酒の肴にPCゲーム』』(AKIBA PC Hotline!に移動)、『使ってわかるCopilot+ PC』などを執筆。

・著者Webサイト:https://ougi.net/

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 PCゲームに関する話題をコラム形式でお届けする連載「石田賀津男の『酒の肴にPCゲーム』」。PCゲームファンはもちろん、普段ゲームを遊ばない方も歓迎の気楽な読み物です。