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1,102TBまで拡張可能なQNAP製NASキットが店頭販売、実売128万円

データの性格に応じて格納するストレージを自動で選択

 容量1,102TBまで拡張可能なQNAPのハイエンドNASキット「TVS-EC1580MU-SAS-RP R2」が登場、オリオスペックがECCメモリ8GBモデル「TVS-EC1580MU-SAS-RP-8GE-R2」の受注販売と展示を開始した。価格は税込128万円。

データの性格に応じて格納するストレージを自動的に選ぶ「Qtier」技術を搭載

 この製品は、大企業向けとされた2UサイズのラックマウントNASキット。サーバー向けCPUのXeon E3-1246 v3(4コア、3.5GHz)を搭載するほか、前面に15基のSAS/SATA対応ドライブトレイ(3.5インチ×9、2.5インチ×6)を備え、最大1,102TBの容量を構築できるという高いスペックが実現されている。

 また、データの性格に応じて格納するストレージを自動的に選ぶ「Qtier」技術を搭載しているのも特徴。

 Qtierでは、高性能のSSDやSASドライブ、大容量のSATAドライブを一緒に搭載している場合、頻繁にアクセスされるデータを高性能ドライブに、アクセス頻度の少ないデータを大容量ドライブに移すという。これによりリソースが効率化され、高価なSSDを多く購入せずに済むとしている。

 このほか、6Gbps SASドライブのスループットを2倍に向上させる「DataBolt」、ランダムアクセス性能を向上させる256GBキャッシュ(128GB mSATA SSD×2)、保守管理が簡単に行なえる引き出し式のマザーボードトレイなどを備える。

 本体サイズは高さ88×幅442.5×奥行き530.5mm。重量は14.18kg。リダンダント電源(450W×2)を搭載する。ドライブトレイは全基ホットスワップ対応で、ロック機構を備える。

 外部インターフェイスは12Gbps Mini-SAS×1、HDMI×1、10 Gigabit Ethernet×2(同社製カード「LAN-10G2SF-MLX」が装着済み)、Gigabit Ethernet×4、USB 3.0×4、USB 2.0×4など。

[撮影協力:オリオスペック]