ニュースSavage4やPERMEDIA3を憶えていますか? ~ 1999年のビデオカード事情 ~高橋 進2017年2月6日 00:10ATI初の128bitチップ“RAGE 128” 1990年代は、今よりも多くのメーカーがビデオチップを開発していました。今回は、1998年後半から1999年夏に秋葉原店頭で見かけたビデオカードを紹介します(社名、製品名は取材当時のものです)。ATI RAGE 128ようやくRAGE 128搭載のビデオカードがデビューXPERT 128 16MB AGPがバルクで初登場(1999年2月)RAGE 128の廉価版RAGE 128GLを搭載したXPERT 128。バルク版で登場したため、パッケージがありません。RAGE FURYやXPERT 99などRAGE 128搭載ビデオカード増える(1999年2月)RAGE 128を搭載したビデオカードが登場。写真はバルク版ですが、リテールパッケージ版は1ヶ月遅れの3月に登場しています。S3 Savage4Savage4搭載ビデオカード第一弾がCreativeからデビュー32MBメモリで1万円中盤の格安価格設定(1999年5月)Savage4Proを搭載したCreative製ビデオカード「3D Blaster Savage4」。現在ではサウンド機器メーカーの印象が強い同社ですが、当時は老舗ビデオカードメーカーの一つでもありました。こちらもSavage4Proを搭載したELSA製ビデオカード「WINNER II」。Savage4は多くのメーカーから搭載カードが発売されました。ゴツい3Dグラス付きの製品もあります。Savage4Pro Plusを搭載したDiamond製の「Stealth III S540」。Savage4Pro PlusはSavage4Proの高クロック版です。S3 Savage 3DCARDEX(Gainward)製のSavage 3D搭載カード。SavageシリーズはS3のビデオチップ「ViRGE」シリーズの後継として開発されたもので、Savage 3Dは最初のモデルでした。S3 Trio3DCARDEX(Gainward)製のTrio3D搭載カード。Trioシリーズは価格が安く、LinuxやOS/2、BeOSといった非Windows OSでも動作したことから需要がありました。#9(Number Nine Visual Technology) Revolution IVTicket to Ride IVビデオチップ採用のRevolution IV登場価格は32MBで早くも3万円割れ(1998年10月)基板や起動画面にビートルズのフレーズが見られます。性能的には苦戦し、発売から半年で1万円の値下がり(1999年4月)3Dlabs PERMEDIA3ようやくPERMEDIA 3搭載ビデオカードが発売に32MBメモリ搭載の「PERMEDIA3 Create!」英語版 (1999年7月)ワークステーション向け製品を手がける3Dlabsのコンシューマ向けビデオカード。DirectXをサポートしていますがゲーム用ではなく、主にOpenGLを扱うCGやCAD向けでした。PERMEDIA3と同系統のチップ「GLINT R3」を搭載したOXYGEN VX1。こちらはマルチスレッド対応をうたったより業務向けの製品です。