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Savage4やPERMEDIA3を憶えていますか? ~ 1999年のビデオカード事情 ~

ATI初の128bitチップ“RAGE 128”

 1990年代は、今よりも多くのメーカーがビデオチップを開発していました。今回は、1998年後半から1999年夏に秋葉原店頭で見かけたビデオカードを紹介します(社名、製品名は取材当時のものです)。

ATI RAGE 128

RAGE 128の廉価版RAGE 128GLを搭載したXPERT 128。バルク版で登場したため、パッケージがありません。
RAGE 128を搭載したビデオカードが登場。写真はバルク版ですが、リテールパッケージ版は1ヶ月遅れの3月に登場しています。

S3 Savage4

Savage4Proを搭載したCreative製ビデオカード「3D Blaster Savage4」。現在ではサウンド機器メーカーの印象が強い同社ですが、当時は老舗ビデオカードメーカーの一つでもありました。
こちらもSavage4Proを搭載したELSA製ビデオカード「WINNER II」。Savage4は多くのメーカーから搭載カードが発売されました。ゴツい3Dグラス付きの製品もあります。
Savage4Pro Plusを搭載したDiamond製の「Stealth III S540」。Savage4Pro PlusはSavage4Proの高クロック版です。

S3 Savage 3D

CARDEX(Gainward)製のSavage 3D搭載カード。SavageシリーズはS3のビデオチップ「ViRGE」シリーズの後継として開発されたもので、Savage 3Dは最初のモデルでした。

S3 Trio3D

CARDEX(Gainward)製のTrio3D搭載カード。Trioシリーズは価格が安く、LinuxやOS/2、BeOSといった非Windows OSでも動作したことから需要がありました。

#9(Number Nine Visual Technology) Revolution IV

基板や起動画面にビートルズのフレーズが見られます。
性能的には苦戦し、発売から半年で1万円の値下がり(1999年4月)

3Dlabs PERMEDIA3

ワークステーション向け製品を手がける3Dlabsのコンシューマ向けビデオカード。DirectXをサポートしていますがゲーム用ではなく、主にOpenGLを扱うCGやCAD向けでした。
PERMEDIA3と同系統のチップ「GLINT R3」を搭載したOXYGEN VX1。こちらはマルチスレッド対応をうたったより業務向けの製品です。