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AMDの最新CPU「Ryzen」が3月3日に発売、深夜販売も実施
Ryzen 7 1800Xなど3モデル
2017年2月23日 03:00
初出日時 2/23 3:00
40%の性能向上を実現したという「Summit Ridge」ことAMDの新世代CPU「Ryzen」がいよいよ3月3日(金)に発売される。
発売予定のモデルは、上位から「Ryzen 7 1800X」「Ryzen 7 1700X」「Ryzen 7 1700」の3つ。Ryzen 7 1800XとRyzen 7 1700XにはCPUクーラーは付属しない。
販売を予告しているのは、ツクモeX.パソコン館、ツクモパソコン本店、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店で、予価(以下、税込表記)は順に64,584円、50,544円、41,904円。各ショップとも予約受け付けは行っていない。
発売日当日は、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店、ツクモeX.パソコン館、ドスパラパーツ館が深夜販売の実施を予定している。
AMDの新世代コアアーキテクチャ「Zen」を採用したSocket AM4対応CPU
Ryzenは、AMDの新世代コアアーキテクチャ「Zen」を採用したSocket AM4対応CPU。製造プロセスは14nm。
今回の3モデルは8コア/16スレッドのCPUで、合計キャッシュ容量は20MB。クロックとTDPは、Ryzen 7 1800Xがベース3.6GHz/ブースト4GHz、95W、Ryzen 7 1700Xがベース3.4GHz/ブースト3.8GHz、95W、Ryzen 7 1700がベース3GHz/ブースト3.7GHz、65W。モデルナンバー末尾の「X」は、ブーストクロック以上にクロックアップするという「EFR」(後述)をサポートすることを示している。
Zenアーキテクチャでは、消費電力を増やさずに前世代コアとの比較で40%の性能向上を実現したという。核となるのは「SenseMI」技術で、温度・速度・電圧を監視する「Pure Power」、負荷に応じてクロックを調節する「Precision Boost」、要求されるデータを予測して演算性能を高める「Smart Prefetch」などで構成されている。
ユニークなのが、マニアやコアユーザーなどに向けたオーバークロック機能の「EFR(Extended Frequency Range)」。「XFR」とも約される。
空冷、水冷、“極冷”といった冷却システムの性能を感知して、クロックを向上させるもので、冷却性能が高い場合はブーストクロックを超えるクロックでの動作も可能としている(Ryzen 7 1800Xでは4GHz超、Ryzen 7 1700Xでは3.8GHz超)。マニア向けの機能ながら、完全に自動で制御され、ユーザーが操作する必要は無いという。
当日は、新しい「AMD X370」チップセットなどを搭載したSocket AM4マザーボードも発売される見込み。Socket AM4プラットフォームでは、2チャンネルのDDR4メモリインターフェイスのほか、PCIe Gen3、USB 3.1 Gen2、NVMe、SATA Expressなどがサポートされる。なお、複数のショップによると、「マザーボードの初回入荷数はかなり少ないかもしれない」という。
ちなみに、Socket AM4マザー単品での発売は初となるが、マザーを採用したPCはツクモとドスパラが発売済み。CPUはRyzenではなく、ExcavatorアーキテクチャのOEM向けAPUであるA12-9800が採用されている。