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Intel史上最もパワフルな「Core X」シリーズが遂にデビュー、まずはSkylake-Xの3モデル

10コア/20スレッドの「Core i9-7900X」は実売124,980円

 開発コード名「Basin Falls」のハイエンドCPUである新たなCore Xシリーズがついに登場、店頭販売がスタートした。14日(金)に発売されたのは、上位の「Skylake-X」ことCore i9-7900X、Core i7-7820X、Core i7-7800Xの3つで、店頭価格(以下、税込表記)は順に124,980円、74,980円、49,800円。

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 このほか、下位の「Kaby Lake-X」は来週発売される予定。また、シリーズ最上位で18コア/36スレッドのSkylake-X、Core i9-7980XEも近く発売されると見られる。

新型ソケット「LGA2066」に対応したハイエンドデスクトップPC向けCPU

 Core Xシリーズは、新型ソケット「LGA2066」に対応したハイエンドデスクトップPC向けCPU。製造プロセスは14nm。LGA2066は、LGA2011-v3の後継となるハイエンドプラットフォームで、対応チップセットのIntel X299を搭載したLGA2066マザーボードが既に発売されている。

 ラインナップは上位のSkylake-X、下位のKaby Lake-X(ともに開発コード名)の2つに大別され、それぞれに複数のモデル(プロセッサー・ナンバー)が用意されている。両者ではスペックが異なり、例えばSkylake-Xは最多で18コア/36スレッドなのに対し、Kaby Lake-Xは4コア/8スレッドまでとなる。

下位2モデルは来週発売(価格は税抜き表記)
インテル史上最もパワフルなデスクトップ向けプロセッサー
Skylake-Xの3モデルが発売

CPUによってPCIeの最大レーン数や使用できるメモリスロット数が変わる点には要注意

 CPUクロックやキャッシュ容量だけでなく、DDR4メモリのチャンネル数・クロック・メモリ容量、PCIeインターフェイスの最多レーン数などもモデルによって異なる。特に、パフォーマンスを重視する場合は、これらのスペックに注意が必要だ

 DDR4メモリインターフェイスのチャンネル/容量は、Skylake-Xが4つ/128GB、Kaby Lake-Xが2つ/64GBとなっている。例えば、マザーが8基のメモリスロットを備え、最大128GBに対応していても、Kaby Lake-Xを搭載した場合は、使用できるスロットは4基まで、容量は64GBまでに制限される。

 PCIeのレーン数には、複数の拡張カードを使用する時や、CrossFireXやSLIといったマルチGPU構成を行なう時に要注意。

 例えばASUS製マザー「PRIME X299-DELUXE」の場合、44レーンまでサポートするSkylake-Xを搭載した場合は、x16スロット×2とx8スロット×1を同時に使用できるが、16レーンのKaby Lake-Xではx16スロット×1か、x8スロット×2のいずれかの構成を選択することになる。

10コア/20スレッドのCore i9-7900X

 今回登場したSkylake-Xについて触れると、対応メモリはCore i9-7900Xとi7-7820XがDDR4-2666、Core i7-7800XがDDR4-2400、PCIeレーン数はCore i9-7900Xが44、Core i7-7820Xとi7-7800Xが28となっている。

 今回の中で最上位はCore i9-7900Xだが、CPUの通常クロックはCore i9-7900Xが3.3GHzなのに対し、Core i7-7820Xが3.6GHzと逆転しているので、CPUクロックを重視するなら後者が有力と言える。なお、ターボ時の最高クロックは両者4.3GHz。

 こうした詳細なスペックについては、IntelのWebサイトでもモデル同士を比較できるので、購入前にチェックするとよい。

8コア/16スレッドのCore i7-7820X
6コア/12スレッドのCore i7-7800X

[撮影協力:ツクモパソコン本店ツクモeX.パソコン館ドスパラパーツ館]