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浜松のOAナガシマで、自作PC組み立てとマイクラの体験イベントが開催
超お得な自作PCキットを用意、マイクラの勉強会は著名なタツナミ シュウイチ氏が登壇 text by 石川ひさよし
2018年8月11日 00:01
8月4日に静岡県浜松市のOAナガシマ 浜松本店にて、「夏休みに親子で学ぶPC体験教室」が開催された。
イベントは、前半にNUCを使った自作PCの組み立て解説、後半にマインクラフトを使ったプログラミングの解説が行われた。
なお、OAナガシマは静岡県内を中心に展開するパソコンショップ。株式会社ZOAの系列ショップであり、ZOA、OAナガシマ、パソコンの館の名前で全国展開している。
今回会場となった浜松本店は、東名高速道路浜松インターからほど近く、ホームセンターやドラッグストアなどの店舗が並ぶエリアに店舗を構える郊外型店舗。完成品PC、ディスプレイやネットワーク機器など周辺機器、そしてPCパーツと、PC関連商品を取り扱いつつ、なぜかバイク用品も並ぶ独特な雰囲気が「OAナガシマ」の特色となっている。筆者のようにバイクでPCイベント取材に乗り付けるような、PCもバイクも好きな人種にはピッタリなショップだ。
PCの組み立てからOSインストールまで全解説ライターの芹沢氏がNUCの組み立てを伝授
今回のイベントは、夏休み期間中とあって小さなお客さんが多く見られた。
目玉となるのが「自作PC組み立て教室」で、この教室用に用意された組み立てキットはCore i5を搭載したIntel NUC「BOXNUC5i5RYH」をベースに、メモリ4GB、256GBのSSD、Windows 10 Homeをセットにした、税別29,800円かなりお得なキット。格安なため予定枠はすぐに埋まり、締切後の問い合わせも絶えなかったそうだ。
自作PC組み立て教室の講師はDOS/V POWER REPORTでも執筆中の芹沢正芳氏。
このセッションは、小さな子どもから大人まで様々な年齢層で、大人の方は自作経験もアリとのこと。とはいえ最初は自作PCとは何かから始まり、自作経験のない子供でも確実に組み立てられるよう、パーツの紹介や組み立てのポイント、そしてOSのインストールまで、詳細な説明とともに進行した。
とくに小さな子どもはドライバーを持つのも初めてのことだったかもしれない。
NUCに組み込むパーツは、メモリとSSDだけ。ということで工程数はわずかだが、初めて自作する子供にとってはメモリソケットの位置や、SO-DIMMメモリを正しくロックするという作業、また2.5インチSSDの装着では固定用ネジの位置など、つまづくところも見られた。その都度芹沢氏やスタッフが助っ人に入り、全員が無事組み上げるところまで進めることができた。
いざ電源を入れるという段階で、液晶ディスプレイの接触不良で、なかなか画面が点かずにやきもきするシーンもあったが、参加者全員がパーツの組み込みに関しては一発成功。ここまでのNUCの作業は自作の基本なので、これができればより大きな筐体、パーツが増えても大丈夫だろう。将来、自作PCを趣味にしてくれる子がこの場で生まれてくれたかもしれない。
その後OSのインストールを実施。実は組み立てよりも時間のかかる工程だ。
今回はDSP版をバンドルし、USBメモリからのインストールに挑戦した。OSのインストール自体は組み立てよりもカンタンだが、用語という点では難しい。初めてのインストールでは「カスタム」を選択するといった点がポイント。
また、OSをインストールした後の難関がドライバだ。Windows Updateで自動的に適用されることもあるが、今回は「教室」ということで、一つ一つインストール。ポイントはインストールの順番で、最初にチップセットドライバ、その後にほか必要なものを一つ一つ導入するといった点が説明された。
およそ1時間半の持ち時間で、すべての参加者が組み立てからOSのインストールまでを終えることができた。イベントの最後には無事自作PCを完成させられた記念として、修了証書がプレゼントされた。
子供はやっぱりマイクラが好き!勉強だけど楽しくプログラミングを体験マイクラ界のヒーロー、タツナミシュウイチ氏が講演
2つ目のセッションは「プログラム基礎を知ろう!!」と題し、アジア初Minecraft公式プロクラフターのタツナミシュウイチ氏が講演した。
小学校でのプログラミング教育必修化もあり、これを想定した内容だ。第一部は低~中学年を対象に初心者向けとして「マインクラフトをPCで楽しもう」、第二部は中~高学年を対象に中級者向けとして「プログラミングを体験しよう」といった内容に分けていたが、集まったのは先の自作PC組み立て教室よりもさらに若い子どもたち。
それでもすでに普段からマインクラフトを楽しんでいるようで、用意されたゲーミングノートPCで各々マインクラフトの世界を楽しみながら、講演に耳を傾けている状態だった。
しかしそこはMinecraft公式プロクラフターのタツナミシュウイチ氏の講演。
マインクラフトのWindows 10版やJava版など各エディションの違いを実際のゲーム画面とともに紹介。MODを入れることで画面が劇的にきれいになるJava版を見せると、子どもたちは興味津々だったようだ。
子どもたちからは「どんなワールドを作ったの?」「そのワールドを見せて!」といったリクエストも聞かれた。
そこでタツナミシュウイチ氏が披露したのが、同じ静岡県の駿府城をモチーフとしたお城のワールド。内部まで緻密に制作されたワールドに、子どもたちもびっくり、大人パワーを見せつけた格好だ。
そんなワールドを作る手間をちょっと省けるのがプログラミングということで、低学年中心と思われる参加者もプログラミングセッションまで引き続き参加していた。
プログラミング講座では、さすがに子供が対象ということでまずプログラミングって何?というところからスタート。
マインクラフトでは建物を自動で作ったり、自動で食べ物が作れたりするような自動で作れる動作をプログラミングに見立てていると紹介。だから子供が初めてプログラミングという概念に触れるのにちょうどいいとのことだ。
MakeCodeを使ってプログラミングすれば、マインクラフトの世界で大きな建物をカンタンに作ったり、農場での生産を自動化できる。
実際のプログラミングもいわゆるプログラミングのようにがんがんコードを書くのではなく、MakeCodeを使ってビジュアル的に進められ、今回の講演ではサンプルプログラムのChicken Rainを例に、出てくる動物の種類や数を変えるといった、基本的な使い方にフォーカスした。
MakeCodeの起動方法を説明し、サンプルプログラミングのChicken Rainを実行。画面を覆い尽くすように鳥が発生し、子供達を喜ばせていた。単純なものではあるが、子供たちにプログラミングでどんなことができるのか伝わったのではないだろうか。
なお、MakeCodeは実際のコードを表示する機能も有り、プログラムの概念もコードも学習することができる。
プログラミング講座の最後には、Windows 10版のマインクラフト向けにマウスコンピューターの2in1 PCのお得なモデルが紹介され、Java版向けにはZOAブランドの高性能なデスクトップ型PCのお買い得モデルなどが紹介された。