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NVIDIAの新世代GPU「GeForce RTX 2080」がデビュー、実売12万円から

計8モデル発売

(9/20 21:45更新)Palit製GeForce RTX 2080カードの店頭デモが開始
写真はMSI GeForce RTX 2080 GAMING X TRIO

 NVIDIAの新世代GPU「GeForce RTX 20」シリーズがいよいよデビュー、「GeForce RTX 2080」を搭載したビデオカードが発売された。

 20日(木)時点で販売が始まったのは、ASUS 1モデル(DUAL-RTX2080-O8G)、Colorful 1モデル(iGame GeForce RTX 2080 Advanced OC)、GIGABYTE 2モデル(GV-N2080GAMING OC-8GC、GV-N2080WF3OC-8GC)、MSI 2モデル(GeForce RTX 2080 GAMING X TRIO、GeForce RTX 2080 VENTUS 8G OC)、Palit 1モデル(NE62080S20P2-180A)、ZOTAC 1モデル(ZT-T20800D-10P)の計8モデル。各社ともオリジナルクーラーを搭載したモデルで、店頭価格は税込119,800~134,800円前後。

 販売ショップはツクモeX.パソコン館パソコン工房 秋葉原BUYMORE店ドスパラ秋葉原本店ツクモパソコン本店ソフマップAKIBA②号店 パソコン総合館パソコンショップ アークオリオスペック

 なお、当初は同時発売の予定だった最上位モデル「GeForce RTX 2080 Ti」の一般販売は、1週間遅れの27日(木)になると、NVIDIAがGeForceフォーラムでアナウンスしている。

リアルタイムレイトレーシングに対応した新世代GPU

 GeForce RTX 20シリーズは、新たなアーキテクチャ「Turing」を採用したGPU。最上位の「GeForce RTX 2080 Ti」をはじめ、今回発売された「GeForce RTX 2080」、下位の「GeForce RTX 2070」の計3モデルが用意されている。

GeForce RTX 2080
USB Type-C端子を搭載
NVLinkコネクタ

 前世代のPascalアーキテクチャの6倍のパフォーマンスを実現したといい、高画質の4K HDR対応ゲームを60fpsのフレームレートでプレイできるとしている。前世代GPUと比較した時の性能向上の幅は、過去最大という。

 Turingには、オブジェクト・環境のリアルタイムレイトレーシングを実現する「RTコア」、ディープラーニング用の「Turing Tensorコア」などの機能が搭載。クロック14GbpsのGDDR6メモリを搭載し、メモリ帯域幅は最大616GB/s。

 このほか、VRヘッドマウントディスプレイ用インターフェイスの「VirtualLink」がサポートされる。ビデオカードには、映像端子としてDisplayPortやHDMIのほかUSB Type-Cが搭載され、VR HMDとカードとを1本のケーブルで接続できるようになる。

各社の製品パッケージ
価格は税込表記
究極のゲーミングGPU

 複数のビデオカードを接続してパフォーマンスを上げるマルチGPU技術には、広帯域のNVLinkが採用される。NVLinkはこれまでにサーバー向けGPUのTeslaでも採用されている。GeForce RTX 20シリーズのNVLinkでは最大帯域100GB/s(最上位モデルGeForce RTX 2080 Tiの場合)を実現し、8Kといった高解像度においても使用できるという。

 なお、NVLinkのコネクタはSLIとは異なり、カード同士を接続するブリッジも別のものが必要だが、両者でソフトウェアの互換性はあり、SLIに対応していた既存のゲームなどをNVLinkで動作させることができる。

Palit NE62080S20P2-180A
ZOTAC ZT-T20800D-10P

 オーバークロック技術のGPU Boostは、バージョンが3.0から4.0になり、新機能として「NVIDIA Scanner」が搭載された。NVIDIA Scannerはいわば自動チューニング機能で、20分間程度のGPUテストを別スレッドで行ない、安定動作する上限クロックを探るという。カードメーカーはNVIDIA Scannerを利用して、ユーザーがGPUの電圧や温度の上限などを設定してOCを行なうツールを提供できるとしている。

 今回登場したGeForce RTX 2080の主な仕様は、CUDAコア数2,944、ベースクロック1,515MHz、ブーストクロック1,710MHz、メモリ容量8GB(GDDR6、256bit、448GB/s)、カード消費電力215W。

Palit製GeForce RTX 2080ビデオカードの店頭デモがドスパラで実施

 また、ドスパラ秋葉原本店ではPalitの「NE62080S20P2-180A」の店頭デモが実施中。

 デモPCの主な仕様はCPUがCore i9-7980XE、マザーボードがX299 AORUS GAMING 9、メモリがCMR32GX4M4A2666C16、ストレージがSamsung 960 EVO MZ-V6E250B/ITなど。

 同店が3DMark(Time Spy)でベンチマークを計測したところ、スコアは10,409を記録したという。

[撮影協力:パソコン工房 秋葉原BUYMORE店ドスパラ秋葉原本店ツクモパソコン本店パソコンショップ アーク]