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組み替えで外観も変わるPCケース「ODYSSEY X」が登場、内部レイアウトは3種類

ODYSSEY X(写真はPerformanceモード)

 本体やマザートレイを回転させて内部レイアウトを変更できるLian LiのタワーPCケース「ODYSSEY X」が21日(水)に発売された。初期状態を含め3つのモードで使用可能。カラーはブラック(TR-01X)とシルバー(TR-01A)の2種類。店頭価格は55,550円前後。

内部レイアウトを変更できる大型ケース、倒立構造にも対応

 ODYSSEY XはSSI EEBマザーボードに対応した幅234×高さ558.5×奥行き575.5mmのタワー型PCケース。水冷システムの冷却液タンクも内蔵できる、収納力の高い大型ケースで、内部のレイアウトが異なる3つのモードで使えるのが特徴だ。

Dynamicモード
Dynamic-Rモード
Performanceモード

 購入時はスタンダードな「Dynamicモード」になっている。そこからマザーボードトレイを90度回転させたのが「Dynamic-Rモード」で、マザーやビデオカードなどがいわば倒立した状態になり、カードを冷却する効果が高まるという。マザーのI/Oポートには本体のトップからアクセスする。

 本体を90度回転させるとエアフローを重視した「Performanceモード」になる。左右サイドのパネルを、上から見て「く」の字に折って隙間を作り、風通しを良くするというユニークな手法だ。サイドが膨らみ、トップパネルが上に移動するので、見た目もDynamic/Dynamic-Rモードから大きく変化する(Performanceモード時のサイズは幅368.6×高さ596.7×奥行き537.1mm)。

 各サイドのパネルは枠(フレーム)と強化ガラスとで構成。ガラスは1枚ではなく中央で2つに分かれており、枠を折るとガラスの分かれ目にも隙間ができるようになっている。なお、枠同士はヒンジで繋がっているので、パネルがバラバラになることはない。

 電源ボタンやUSB Type-C端子などがあるフロントI/Oポートは、着脱可能なモジュール式。本体を90度回転させるPerformanceモードでも、モジュールを移し替えることでフロントからアクセスできる。

 対応マザータイプはSSI EEB、E-ATX、ATX、microATX、Mini-ITX。ドライブベイは3.5/2.5インチ×3。拡張カードスロットは8基。

 ラジエーターは2基まで内蔵可能で、対応サイズは240~480mm(Dynamicモードは360mmまで)。他のPCパーツの対応サイズは、拡張カードが長さ423mmまで、CPUクーラーが高さ170mmまで、電源ユニットが奥行き280mmまで。

[取材協力:ツクモパソコン本店オリオスペック]