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LGA1700ソケット採用「Intel Z690」搭載マザーが各社から登場、計12モデル
2021年11月4日 22:01
Intelの最新チップセット「Intel Z690」を搭載したマザーボードが各社から登場、ASRock×1、ASUS×5、GIGABYTE×3、MSI×3の計12モデルが発売された。店頭価格は27,500～80,980円。
LGA1700ソケットを採用したIntelの最新マザーボード、DDR5メモリ対応
Intel Z690は開発コード名「Alder Lake」の第12世代Intel Coreプロセッサに対応したチップセット。
Alder Lakeでは、CPUソケットの形がこれまでのLGA1200から新たなLGA1700に替わり、さらに新世代のDDR5メモリをサポートするなど大きく変化している。LGA1700を装備するZ690マザーボードに、LGA1200などに対応した旧世代のCPUを搭載することはできないので注意が必要だ。
なお、CPUクーラーに関してもLGA1700対応のモデルが必要になるが、今回発売された中でASUS製品にはLGA1200用CPUクーラーに対応したマウントホールが用意されている（実際に装着できるかはクーラーの仕様や形状等によって異なる。プッシュピンタイプは装着不可）。
メモリについても、DDR5と従来のDDR4とではメモリモジュールのコネクタの形状（切り込みの位置）が異なるため、DDR5のDIMMスロットを持つZ690マザーにDDR4メモリを搭載することはできない。
ただし、Alder LakeはDDR4メモリもサポートしている。マザーメーカーはDDR4 DIMMスロットを装備したマザーも用意しているので、手持ちのDDR4メモリを使い続けたい場合などはその製品を選択すればよい。
Alder LakeではPCIeインターフェイスも上位版の5.0へと進化。PCIe 5.0では帯域幅が4.0の2倍になり、5.0対応の拡張カードやSSDと組み合わせることで従来以上のパフォーマンスが期待できる。
CPUの進化に伴いZ690マザーにもPCIe 5.0 x16スロットが装備された。対応するビデオカードなどはまだ発売されていないので真価は得られないが、5.0のスロットに4.0のカードを挿して使うことは可能だ。
Z690チップセットとCPUとを繋ぐインターフェイスもDMI 4.0へとアップデートされ、帯域幅が広がった。これにより、チップセットの持つPCIeインターフェイスが3.0から、より広帯域の4.0になるなど強化されている。
他にも、2.5GbE LAN、Wi-Fi 6E、USB 3.2 Gen2x2などの機能がチップセットに搭載されており、マザーでは別のチップを追加せずにこれらの機能が実現できるようになっている。
[取材協力:ツクモパソコン本店とツクモeX.パソコン館とドスパラ秋葉原本店とパソコンショップ アークとパソコン工房 秋葉原BUYMORE店とオリオスペックとソフマップAKIBA パソコン・デジタル館]
