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3D V-Cacheを搭載した「Ryzen 7 5800X3D」がデビュー、ゲーム性能が向上
2022年4月22日 11:00
積層技術で96MBのL3キャッシュを搭載したAMD製CPU「Ryzen 7 5800X3D」が発売された。上位モデルのRyzen 9 5900Xより1080pゲームのパフォーマンスが高いという。店頭価格は65,300円。
96MBのL3キャッシュを搭載したRyzen 7 5800X3D、3D V-Cacheでゲーム性能向上
Ryzen 7 5800X3DはSocket AM4型ソケットに対応したデスクトップPC向けCPU。Zen 3世代のRyzen 7プロセッサのバリエーションで、積層キャッシュ技術「3D V-Cache」によりL3キャッシュを大容量化したのが特徴だ。
Ryzen 7 5800X3DのL3キャッシュ容量は96MB。他のモデルと比較すると、Ryzen 7 5800X(32MB)の3倍、上位のRyzen 9 5950X/5900X(64MB)の1.5倍になる。なお、L2キャッシュ容量はRyzen 7 5800X3D/5800Xが4MB、Ryzen 9 5900Xが6MB、Ryzen 9 5950Xが8MBで、上位モデルの方が多い。
同社は3D V-Cacheによるゲーム性能向上をアピールしている。解像度1,920×1,080ドットでのゲームのパフォーマンスをRyzen 9 5900Xと比較した場合、Ryzen 7 5800X3Dの方が「Watch Dogs: Legion」で最大36%、「Far Cry 6」で最大24%高く、平均では15%高速という。
主なスペックは、8コア/16スレッド、ベース周波数3.4GHz、最高ブースト周波数4.5GHz、L2キャッシュ容量4MB、L3キャッシュ容量96MB、デフォルトTDP 105W。製造プロセスはCPUコアが7nm、I/Oダイが12nm。
CPUクーラーは付属せず、ユーザーが別途用意する。なお、デフォルトTDPや最高動作温度(Tjmax、90℃)といったスペックはRyzen 7 5800X、Ryzen 9 5950X/5900Xと同じだ。
[取材協力:ツクモパソコン本店とツクモeX.パソコン館とパソコン工房 秋葉原BUYMORE店とパソコンショップ アークとオリオスペックとソフマップAKIBA パソコン・デジタル館]