ニュース

過去最大22TBのHDDがWestern Digitalから、WD Gold/Red Pro/Purple Proの3モデル

Western Digital製3.5インチHDDの22TBモデル

 Western Digital製3.5インチHDDの22TBモデルが3製品登場、WD Goldの「WD221KRYZ」、WD Purple Proの「WD221PUPR」、WD Red Proの「WD221KFGX」が発売された。店頭価格はいずれも99,800円前後。

22TBの大容量3.5インチHDD、用途の違いで計3シリーズラインアップ

 これらは、単一のHDDとしては過去最大容量の3.5インチHDD。記録方式はCMR(Conventional Magnetic Recording)で、面密度やレイテンシーなどを向上させるという技術「OptiNAND」も採用されている。

 今回入荷したのは、エンタープライズクラスのデータセンターやストレージシステムに向けた「WD Gold」、高度なAI対応レコーダー、ビデオ分析サーバー、ディープラーニングソリューション向けの「WD Purple Pro」、中~大規模企業向けで最大24ベイのNAS環境で利用できる「WD Red Pro」の計3モデル。

 WD Goldモデルの主なスペックは、インターフェイスがSATA 6Gb/s、データ転送速度(最大持続)が291MB/s、回転数が7200rpm、キャッシュが512MB、平均所要電力が動作時9.3W、アイドル時5.7Wなど。MTBFは250万時間。

 また、WD Gold 22TBモデルには「ArmorCache」機能が搭載されている。書き込みキャッシュを有効、無効にする「WCE(write-cache enabled)モード」「WCD(write-cache disabled)モード」により、電力損失からのデータ保護または性能向上を提供するという。

 WD Purple Proモデルの主なスペックは、インターフェイスがSATA 6Gb/s、インターフェース転送速度が265MB/s、回転数が7200rpm、キャッシュが512MB、平均所要電力がリード/ライト時6.9W、アイドル時5.6W、スタンバイ/スリープ時1.2Wなど。MTBFは250万時間。

 厳しい環境に対応するため、さびにくい変色防止加工部品を使用しており、堅牢性を強化しているという。

 WD Red Proモデルの主なスペックは、インターフェイスがSATA 6Gb/s、内部転送速度が265MB/s、回転数が7200rpm、キャッシュが512MB、平均所要電力がリード/ライト時6.8W、アイドル時3.4W、スタンバイ/スリープ時1.2Wなど。MTBFは100万時間。

 最大24ベイの環境でも信頼性の高い動作を保証するため、出荷前に温度範囲を拡張したバーンイン試験を行っているという。

[取材協力:パソコン工房 秋葉原BUYMORE店オリオスペック]