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Ryzen 8000対応コンパクトベアボーン「DeskMeet X600」の初展示も!盛況だった「AMD×ASRock 春のRadeonファン祭り」レポート

左からAMD 佐藤美明氏、Adam Kozak氏、ASRock 原口有司氏

 ASRock主催のファンイベント「AMD×ASRock 春のRadeonファン祭り」が16日(土)に秋葉原で開催。

 ASRock 原口有司氏やAMD 佐藤美明氏に加えて、AMD本社より来日したAdam Kozak氏が登壇し、これまで以上にスペシャルなイベントとなった。本稿ではその模様を簡単にお伝えしよう。

開場から各セッションの立ち見参加が途切れない盛況ぶり

Ryzen 7000/8000対応になったコンパクトベアボーン「DeskMeet X600」

 今回のイベント展示で目玉となっていたのが、8Lのコンパクトな筐体にSocket AM5対応のRyzenシリーズを搭載可能なベアボーン「DeskMeet X600」。

 同製品は1月に米国で開催された「CES 2024」にて発表された製品で、Ryzen 7000/8000シリーズプロセッサー(TDP 65Wまで)を搭載可能で、DDR5スロットも4本備え最大256GB構成をカバーできるとのこと。

 ネジ1本を外すだけでシャーシを取り出すことが可能で、そのままCPUとメモリ/SSDを取り付けるだけというセットアップの容易さも売りの1つ。

 2スロットのPCIeカード対応や3.5インチHDDベイ、M.2スロット×2など拡張性の面でも優れているという。

 CPUクーラーは高さ54mmまでのものが使用可能で、CPUリテールパッケージに付属のWraith Stealthクーラーも搭載が可能。標準搭載の80PLUS Bronze電源も特別仕様で、一般的な電源ユニットと異なりファンが逆向きに取り付けられているため、エアフローの補助としても機能するとのこと。

 発売日に関しては、原口氏からは「(製品仕様も公開されているので)そう遠くないうちに出る」とのコメントもあり、4月内にも発売される見込みだという。

Radeon/RyzenはゲームもAIも強い!とアピール

 解説セッションでは、東京ゲームショウ2019以来の来日というAdam Kozak氏が、Radeon製品の利点を中心に解説。

 Radeon RXシリーズでは業界をリードする性能や最先端の機能を備え、将来に備えたスペックも確保されているとアピール。

 ゲーム性能に関しては、純粋な処理性能においても同価格帯の競合製品を上回っているほか、予定されているタイトルも含め350以上のゲームで使えるという独自のフレーム生成技術「FidelityFX Super Resolution 3」や、ドライバーレベルで性能を改善する「HYPR-RX」とフレーム補間技術「AMD Fluid Motion Frames」により通常時から約2倍のフレームレートを実現できるとした。

 将来に備えたスペックについては、競合製品を上回る容量のVRAM搭載、DipslayPort 2.1に対応した映像出力などを挙げた。

 AIに関しては、RDNA 3アーキテクチャでハードウェア的にも強力なAI処理能力を実装しており、WindowsであればDirectMLやSHARK、HIP SDKでRadeonによるAIワークロードの処理を実現していると説明。

 またAI処理を備えた実アプリへの最適化として、ゲームへの最適化と同様にAIアプリ(AIモデル)への最適化をドライバーに組み込んでおり、ドライバーを更新すれば以前よりも高速なAI体験が可能になることもアピールしていた。

 またオープンソースのGPGPU実行環境であるROCmに関しても、現状はLinux環境に限られるものの提供されており、Radeon RX 7900シリーズなど上位のビデオカードであればモデルトレーニングなどを高速に実行できる。またROCmバージョン6.0では、以前から対応していた機械学習フレームワークのPyTorchに加えてONNXにも対応したとのことだ。

520Hz駆動の超高速IPSゲーミング液晶ディスプレイの展示も

 開場ではDeskMeet X600だけでなく、国内発売等については未定ながら、520Hz駆動の27インチゲーミングモニター「Phantom Gaming PG27FFX2A」の参考展示も行われていた。

【AMD x ASRock 春のRadeonファン祭り】