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シートごと動くレーシングシムを自宅でも楽しめる!ケースやCPUクーラーなどThermaltake新製品が勢揃い
~「2025 Thermaltake新製品発表会」レポート
2025年3月12日 09:05
Thermaltakeは3月8日(土)にリアルイベント「2025 Thermaltake新製品発表会」を秋葉原で開催した。
本稿では新製品情報を中心に、雨天開催ながら会場満員の盛況となったイベントの模様をお伝えしよう。
シートごと動く没入感抜群のレース体験が楽しめる「SIM-Racing Set」
会場では、多数の新製品や同社PCケースの新色モデルなどが展示。中でも注目を集めていたのが、レーシング「GR500 Racing Simulation Cockpit」(以下、GR500)と関連製品だ。
GR500はレーシングコックピット製品で、シートとステアリングコントローラーを固定できるフレームのセット。
モニター3台を設置できる「Triple Racing Monitor Stand Pro」(別売)も用意される。なお、シングルモニターやVR HMDでプレイする場合、このスタンドを使わずよりコンパクトな設置面積に収めることも可能とのこと。
Thermaltakeでは、ダイレクトドライブ式のステアリングコントローラー「G6 Direct Drive Racing Wheel Bundle」も投入。6N・mのトルクと16bit解像度のサーボモーターと、3ペダルデザインのフットペダル、ホイールのセットとなっており、会場では実際にGR500に設置されていた。
今回展示されたSIM-Racing Setの中でも特に注目の集まっていたのが、「GM5 3DOF Motion System」だ。
4本の電動脚パーツで3DOF(3軸)のモーションフィードバックを実現するというシステムで、GR500のフレームに後付けして使うことが可能。ステアリングコントローラー単体のフィードバックからは得られない高度な没入感を実現するという。
実際に試乗してみても、縁石にタイヤが乗り上げた際に突き上げるような衝撃が来るなど、さながらゲームセンターや映画館の4D上映のような体験で、これが自宅で楽しめるというのは夢がある製品と言えるだろう。
価格などについては未定となっているが、代理店担当者によれば「すべてを揃えても同機能のレースシム製品よりは抑えた価格になる見込み」とのこと。
専用キャリーケースまで用意された“持ち運べる”SFFケース「TR100」
会場では国内発売予定のPCケース新製品も発表された。
「TR100」はMini-ITX対応のSFFケースで、省スペース設計ながら最大360mmのビデオカードも搭載できるという拡張性の高さが特徴。日本では2025年第2四半期での発売が予定されている。
280mmのラジエーターも設置可能で、SFX/SFX-L電源に対応する。
コンセプトは“トラベルPC”で、TR100とマウス/キーボード/15.6インチモバイルモニターをまとめて収納できるというキャリングケースも別売オプションとして用意するとのこと。LANパーティーなど、本当に持ち運びを想定したモデルとなっているそうだ。
トップとサイドがガラスパネルの「View 390 TG」、背面コネクタ対応のピラーレスケース「View 380 XL TG ARGB」
そのほか、ピラーレスケースの「View 390 TG」、「View 380 XL TG ARGB」が国内投入。いずれも2025年第2四半期発売予定となっている。
View 390 TGは、一般的なピラーレスケースと異なり、サイドとトップに湾曲ガラスを配したデザインが特徴のケース。ブラックとホワイトの2色で展開予定。
View 380 XL TG ARGBはフロントとサイドがガラスパネルのピラーレスケースで、ブラック/スノー/グラベルサンド/バンブルビーの4色展開予定。
八角柱デザインケース「The Tower」シリーズの新色も
「The Tower 250」と「The Tower 600」の新色モデルも国内投入予定で、The Tower 250はミントストロベリー/バターカラメル、The Tower 600ではフューチャーダスク/ライトイヤーグリーンが追加される。
ケースファンやCPUクーラー、電源新製品も
ケースファンの新製品は「TS120/140 RX RGB」で、従来モデルから磁気接続方式がMagForce 2.0となり、ピン数増加など接続の安定性が改善しているとのこと。また温度センサーを内蔵しており、温度と回転数を連動させるといった機能も搭載するという。
CPUクーラーは、3.95インチという大型の液晶画面をポンプヘッダーに備えた簡易水冷クーラー「MAGFloe 360/420 Ultra」が発売予定。
従来の円形ディスプレイよりも大画面の表示が可能で、クーラー取り付け後に装着する仕組み。
ATX 3.1準拠の電源ユニット「TOUGHPOWER TF3 1300W」も国内投入。容量1,300Wで、12V-2x6を2系統備えるのが特徴。