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「ボーカロイドLSI」搭載ボードが販売中、人気で品薄

USB接続、またはArduino向けの拡張カードとして利用

 「eVocaloid」音源を搭載したスイッチサイエンスのMIDI音源ボードが、開催中のイベント「アキバ大好き!祭り2014winter」(12日まで)で販売中だ。販売されているのは会場内の若松通商のブースで、デモ機も設置されている。

 実売価格は、Arduinoボードに装着可能な「eVY1シールド(ピンヘッダ有り)」(コネクタ付き)が9,870円、「eVY1シールド(ピンヘッダ無し)」(シールド単体)が9,450円、シールド化されていない「eVY1モジュール」(モジュール単体)が9,135円。ブースのスタッフによると、「大人気で入手困難だった」という。

ヤマハ製LSI「NSX-1」を採用

 これらの製品は、ヤマハが昨年10月に発表したLSI「NSX-1」を搭載した音源ボード。

 NSX-1では、アコースティック楽器音源の「Real Acoustic Sound」と、“歌う音源”の「eVocaloid」に対応。eVocaloidでは、音声合成技術「VOCALOID」の日本語女声ライブラリ「VY1」をもとに開発した専用ライブラリ「eVY1」を使用することで、力強く伸びのある歌声を実現しているという。

 eVY1シールドは、Arduinoボードに装着できるほか、PCとUSB接続し、MIDIデバイスとして使用することも可能。基板上にはUSB接続用のMicro USBコネクタが用意されている。

 PCとのUSB接続のみで使用する場合は、eVY1モジュールでもOK。ただし、こちらの基板上にはUSBコネクタがないため、別途コネクタを半田付けしたりする必要がある。

 また、スイッチサイエンスのWebサイトにはサンプルのMIDIファイルも掲載されており、作曲経験がなくてもサウンドを楽しむことが可能。このほか、MMLによって歌うというArduino用サンプルスケッチなども掲載されている。

 ちなみに、若松通商によれば、これらの製品は「大人気で入手困難だった」とのこと。スイッチサイエンスのWebサイトでも販売が行なわれているが、eVY1シールドについては両モデル在庫切れとなっている。

[撮影協力:若松通商]

スイッチサイエンス eVY1シールド