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世界初披露のミニタワーレトロケース「FLP03」やド級の3,000W電源などが展示!「SilverStone EXPO 2025 ~RE:PC~」レポート

 SilverStone主催のリアルイベント「SilverStone EXPO 2025 ~RE:PC~」が、11月15日(土)に開催された。

 会場のLIFORK 秋葉原 IIでは、SilverStoneの最新製品の展示やステージイベントなどが開催され、多数の来場者で賑わった。

レトロデザインにモダン設計のミドルタワーケース「FLP02」

 今回のイベントの目玉製品となったのが、同日発売されたレトロデザインのPCケース「FLP02」。

 FLP02は、SilverStoneの復刻レトロケースシリーズ第2弾にあたる製品で、アイボリーホワイトのカラー、5インチオープンベイを装備するなど、90年代のPCをイメージした外観が特徴。

 レトロな見た目に反して、最大386mmの拡張カードに対応するなど、内部はモダンな設計となっている。本体サイズは232x494x472mm。

 5インチベイに設置されたファンコントローラーには、電源・リセットボタンが配置されており、キーロック機構も装備。

 PCケースの電源ボタンとしては珍しいメカニカルな押し心地のスイッチで、意味もなく押したくなるが、ロックを掛ければボタンが機能しなくなるため、衝動に任せて押し放題だ。

 より詳細な仕様については既報を参照されたい。

機能はそのままに小さくなったFLP02の兄弟ケース「FLP03」

FLP02(左)とFLP03(右)

 今回のイベントで世界初発表となったのは、FLPシリーズの新製品「FLP03」。価格は未定で、発売は2026年第2四半期頃の見込み。

FLP03※開発サンプル

 FLP03は、FLP02と同じデザインコンセプトのもと、microATX/Mini-ITX向けにサイズダウンしたミニタワーケース。

 大きさは220×456×477mmで、5インチベイやターボベイ、トップに360mmラジエーターが設置可能な設計などFLP02の特徴をほとんど踏襲している。

 フロントの5インチベイカバーはスリット付きのメッシュパネルで、FLP02と同じフロッピードライブ風カバーと交換することも可能。

 フロントファンは180mmサイズで、拡張カードについては最大412mmまで対応する。

ド級の容量3,000WモデルなどATX電源も多数発表

 イベントでは、ATX電源ユニットも複数披露された。

 なかでも特に注目の1台が、容量3,000Wという超大容量をうたうATX電源ユニットの「HELA 3000Rz」。グローバル発売は2026年4月予定。

HELA 3000Rz

 ATX 3.1準拠で、12V-2x6コネクタ4基を搭載し、複数のGeForce RTX 50/RTX PROカードを搭載したAIワークステーションなどもサポート。+12Vレーンの最大出力250Aをうたう。

 大容量ながら奥行き200mmとミドルタワーケースにも搭載可能なサイズで、Cybernetics PLATINUM認証を取得した高効率設計も特徴。

 入力電圧は200-240Vで100Vには非対応、コンセントとの接続も一般的な電源ユニットで使われるC13コネクタではなくC19コネクタであるなど、日本では導入するハードルが高い製品だが、これまでは容量不足で電源を2つ搭載しなければいけなかった構成でも1台に集約できるというのは注目に値するポイントだろう。

 そのほか、グローバル12月発売予定のCybernetics GOLD認証1,000W ATX電源「Triton 1000Rz Axis」、同2026年2月発売予定のCybernetics PLATINUM認証1,000W ATX電源「HELA 1000Rz」、同1,200W ATX電源「HELA 1200Rz Axis」なども披露された。

 HELA 1200Rz Axisについては、日本の一般家庭でも使用できる設計ながら12V-2x6コネクタを2基備えており、こちらも注目の1台となりそうだ。

HELA 1200Rz Axis
会場にはサーバー向け製品や周辺機器なども展示された