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Bluetooth 4.0の省電力ゲーミングマウスが発売

電池寿命は最大1年

R.A.T.M

 Bluetooth 4.0に対応、省電力をうたうマウスがゲーミングブランドのMad Catzから発売された。

 Bluetooth 4.0対応のマウスはまだ少数。ゲーミングマウスとしてはおそらく初めてだ。

 発売されたのは「M.O.U.S.9」と「R.A.T.M」の2モデル。前者は最大解像度990dpiでどちらかというと一般向け、後者は同6,400dpiで「モバイルゲーミングマウス」とされている。

 いずれのモデルもカラーはマットブラック、ブラック、ホワイト、レッドの4種類。実売価格はいずれも12,800円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

Bluetooth 4.0に対応した省電力ゲーミングマウス

R.A.T.M
R.A.T.M
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R.A.T.M
M.O.U.S.9
M.O.U.S.9

 今回の製品は、同社の既存モデル「R.A.T. 9」などをベースに、インターフェイスをBluetooth 4.0に変更したもの。

 Bluetooth 4.0の省電力モード「Bluetooth Smart」(Bluetooth Low Energy/BLE)をサポートすることで省電力化、最大1年という長期の電池寿命を実現したのが特徴だ。

 Bluetooth Smartのデバイスは、Bluetooth 4.0対応(「Bluetooth Smart Ready」または「Bluetooth Smart」)のBluetoothインターフェイスが必要になるが、この製品ではBluetooth SmartをサポートするというUSB 2.0アダプタが付属する。

 形状は、同社製マウスでおなじみの独特なもの。前後にスライドできるパームレスト部や本体左側の“親指レスト”も健在。総ボタン数は両モデル12で、うち10個の設定を変更できるという。

 M.O.U.S.9は、ガラス面にも対応するという「ダークフィールドレーザーセンサー」が搭載。センサー解像度は990dpi。本体サイズは幅88×奥行き112×高さ38mm、重量は134g。電源は単3形乾電池1本。

 R.A.T.Mは、最大解像度6,400dpiの「ツインアイ レーザーセンサー」が搭載。解像度は25~6,400dpiの範囲で調節できる(25dpi単位)。本体サイズは幅74.5×奥行き95×高さ38mm、重量は112g。電源は単4形乾電池2本。

 いずれのモデルにも、Bluetooth SmartをサポートするというUSB 2.0接続のBluetooth 4.0アダプタが付属。アダプタを使用しない時は、本体の底面に収納できる。

Bluetooth 4.0の表示に注意

 なお、徐々に対応製品が増えてきたBluetooth 4.0だが、規格の表示が複雑なので要注意。

 Bluetooth 4.0の注目点は、新設された低消費電力通信モード「Bluetooth LE」(Bluetooth Low Energy、BLE、BTLEとも)だが、このBLEだけに対応、従来モードに対応しないデバイスに付けられるロゴが「Bluetooth Smart」。一方、従来モードとBLEの双方に対応、「現時点での最上位ロゴ」に位置づけられるのが「Bluetooth Smart Ready」。

 Bluetooth Smartロゴのデバイスは、従来の「Bluetooth」ロゴのデバイス/インターフェイスとは通信できず、「Bluetooth Smart」または「Bluetooth Smart Ready」のデバイス/インターフェイスが必要となる。

 今回の製品は、付属するUSBアダプタを使えば問題ないが、「Bluetooth Smart」のヘッドセットなどを機器単体で購入する際は注意が必要だ。

[撮影協力:パソコンショップ アークツクモパソコン本店]

Mad Catz R.A.T.M