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DDR3メモリが急騰、SK Hynix工場火災が影響
1週間で1~2割高
(2013/9/14 18:38)
大手メモリチップメーカーである韓国SK Hynixの中国工場で発生した火災が、DDR3メモリの店頭価格の上昇という形で影響を見せ始めた。
これまでにも、為替レートが円安に傾くとPCパーツの多くが値上がりするという動きが見られたが、今回のメモリ価格の上昇は顕著。
DDR3-1333やDDR3-1600の2枚組を見てみると、8月末には1万円割れの安値品もあった8GB×2枚セットが、今週末は1万2千円前後に上昇。4GB×2枚セットも8月末にあった5千円前後の安値品はもはやなく、安値圏でも6千円台後半が中心。
先週比の値上がり幅も安値品で10~20%と大きなものになっている。
中国工場の火災が影響
値上がりのきっかけは、SK Hynixの中国工場で4日(水)に起こった火災で、今週に入り各ショップの仕入れ値が上がった模様だ。
中には、仕入れ値の上昇前に確保していた製品を、先週末と同水準の価格で販売しているショップもあるが、ショップによれば「市場に流通しているメモリの量が減っており、店頭在庫がなくなったら仕入れ値の上昇に沿って店頭価格を上げることになる」という。
また、原因のひとつがSK Hynixの工場火災なのは間違いないが、「SK Hynix以外のチップを搭載したメモリの出荷量も減っている」と話す代理店もあるそうで、他にも原因がある可能性がある。また、今後についても「当面価格は上昇する」「1~2ヶ月間で終息するのではないか」など関係者によって見通しはバラバラ。今は長期的な価格の動きを予測するのが難しい状況だ。
なお、複数の海外メディアが先週末までに報じた記事によると、火災のあった中国工場での生産は近く復旧する見通しだという。