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HGST製4TB HDDのキャッシュがいつの間にか増量?64MBに

 HGST製4TB HDDのパッケージ製品「0S03361」に、「キャッシュ増量版」が存在していることが確認された。

 確認したのはBUY MORE秋葉原本店で、パッケージに書かれた本来の仕様「キャッシュ32MB」よりキャッシュ容量が大きい「HMS5C4040ALE640」(キャッシュ64MB)がパッケージ内に入っていたという。

パッケージは「キャッシュ32MB」実物は「キャッシュ64MB」?

 この0S03361は、「容量4TB、キャッシュ32MB、SATA3対応」(パッケージ)という仕様で2011年に発売されたパッケージ版のSerial ATA-HDD。

 HGSTのパッケージ版HDDは「中身は随時変わる」(同社)というスタンスのため、中身のHDD型番が変わることは普通だが、今回はパッケージ表記よりもキャッシュ容量が増えている。こうした状況は「昨年の10月くらいからと思われる」(BUY MORE秋葉原本店)そうで、実際、ネット上では64MB版を購入した、という声も多い。

 気になるのは、これが「たまたま」なのか、仕様変更なのかだが、HGSTのWebサイトでは、現在、0S03361のキャッシュ容量を「64MB」とする資料が公開されており、仕様変更された可能性も高そう。

 もっとも、パッケージに書かれたキャッシュ容量は「32MB」で、「32MB版と64MB版をパッケージの外見で区別することはできなかった」(ショップ)ため、ほとんどのショップは現在も「キャッシュは32MB」と告知して販売中。こればかりは、実際に買ってみないとわからないようだ。

レアHDDの入手にも?

 ちなみに、今回の中身だったHMS5C4040ALE640は、「低負荷のデータセンター向け」とされる低消費電力・低コストのHDD。24時間稼働も想定されており、アイドル時消費電力は4.9Wとされている。

 「中身」は随時変わると思われるが、この「HMS5C4040ALE640」の単品販売は未確認。「“0S03361購入”でしか一般入手できないレアHDD」とも言えるだろう。

[撮影協力:BUY MORE秋葉原本店]

HGST 0S03361