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6TB HDDがついに発売、ヘリウムガス採用で空気抵抗を軽減
(2014/2/8 15:00)
3.5インチSATA-HDDの最大容量が2年ぶりに更新、HGST製3.5インチHDD「Ultrastar He6」の6Gbps SATAモデル「HUS726060ALA640」が店頭に登場した。空気より密度の低いヘリウムを密封することで、大容量化などを実現したという。実売価格は約6万~6.4万円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
なお、販売しているパソコンハウス東映によると、「今回入荷したのは並行輸入品で、次回入荷は未定」という。
ヘリウムガスをHDD内に封入して回転時の空気抵抗を軽減
Ultrastar He6は、データセンターなどのエンタープライズ向けとされた3.5インチHDDで、ヘリウムを用いた独自技術「HelioSeal」が採用されているのが特徴。
HelioSealでは、本体を密閉構造にし、密度が空気の7分の1のヘリウムを充填することで空気抵抗を軽減、従来どおりの3.5インチフォームファクタに7枚のプラッタを内蔵するという高い記録密度が実現されている。容量あたりの重量も38%低減したという。
さらに、密閉構造のため液冷にも対応。非導電性の液体に浸した状態でも動作するといい、同社は「液冷方式を選択することで、データセンターやサーバーなどで高密度実装した場合の安定動作や高いコスト効率を実現できる」などと、メリットをアピールしている。
インターフェイスは6Gbps SATAのほか6Gbps SASをラインナップ。主なスペックは、バッファ容量64MB、ディスク回転速度7,200rpm、最大内部転送速度600MB/s、連続データ転送速度177MB/s、MTBF(平均故障間隔)200万時間、ロード/アンロードサイクル60万回、アイドル時動作音量20dB。本体サイズは高さ26.1×幅101.6×奥行き147mm、重量640g。
[撮影協力:パソコンハウス東映とBUY MORE秋葉原本店と東映ランド(ブロックD1-[e5])]