SilverStoneが小型電源規格「SFX-L」をイベントでアピール

　SilverStoneの新製品を一般公開するイベント「SilverStone新商品発表会2014年春」が26日（土）に開催、新製品などの展示を行った。

　会場ではNAS向けのMini-ITXケースや新形状の「SFX-L」電源、同社既存モデルのカラーバリエーション、そして発売予告からだいぶたち、いよいよ6月下旬に発売されるという「RAVEN RV05」など、様々なモデルが展示された。

独自の小型電源規格「SFX-L」をアピール12cmファンを搭載可能

中央がSFX-L電源

対応ケースの例

発売予定モデルのスペック

　まず、新しい動きとして興味深いのが、同社独自の小型電源規格「SFX-L」がアピールされたこと。

　これは、Mini-ITXケースなどで利用される小型のSFX電源の長さを延長したもので、12cmファンを搭載できるのが最大のウリ。SFX電源は奥行き100mm×幅125mmというサイズが一般的なため、冷却強化や静音化のためにファンを強化しようとしても、8cmファンなどを利用せざるを得ず、限界があったのだという。

　SFX-Lでは奥行きを100mm→130mmに延長することで12cmファンに対応。同社では「静音性などにメリットがある」と説明している。対応ケースについては、既に同社のMini-ITXケースなどに対応モデルがあり、今後も適宜対応モデルを出していくという。

　電源は600Wモデルや500Wモデルを発売予定。発売時期は600Wが6月ごろ、500Wが7月の予定という。

【展示されていたSFX-L電源】

NAS向けのMini-ITXケースを参考展示

　また、今回初登場の製品としては2.5インチホットスワップベイを6基搭載、「デスクトップストレージ」向けとされるMini-ITXケース「DS260」を参考展示した。

　取っ手付きのアルミ筐体で、HDDベイは天面向きに用意。ホットスワップベイのほか、システム向けの2.5インチベイも2基備えている。

　「まだ企画中の製品」（同社）とのことで、発売時期や価格などは未定。NASを自作するのであれば、なかなか気になる製品と言えそうだ。

　このほかの主な展示内容は以下の通り。

【そのほかの展示品】

スタイリッシュなPCケース「RAVEN RV05」。6月下旬発売予定

こちらは「Fortress FT05」。Q3中に発売予定

光学ドライブはスロットインタイプを使う前提

Mini-ITXケース「RVZ01」のレッドモデルも参考展示。

こちらはML07のカラーバリエーションモデル

COMPUTEXで展示予定の取っ手付きケース「SG12」も紹介

電源については「容積1リットルあたりの出力量」という新しい視点をアピールした

ファンの新製品が多数紹介されていたのも印象的

冷却強化タイプから静音タイプまで、多数展示されていた