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NVIDIA Tegra K1を搭載した開発向けボードが発売
基板サイズはNUC以上、初回入荷分は売り切れ
(2014/5/29 22:55)
NVIDIAの次世代モバイルプロセッサ「Tegra K1」を搭載した開発向けボード「Jetson TK1」が発売された。店頭価格(税抜き)は24,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
ただし、販売しているオリオスペックでは初回入荷分はすでに売り切れ。次回入荷分の予約受け付けも終了しており、現在は7月以降入荷分の予約を受け付けている。
なお、予約時には「確認書」(内容は大量破壊兵器に関連した利用の禁止、NVIDIA競合メーカーへのデータ提供禁止、転売の禁止)への同意とサイン・捺印が必要とのこと。「店頭で予約する際には印鑑を持参してほしい」(同店)としている。
DirectX 11対応のKeplerアーキテクチャGPUを搭載
Tegra K1は、タブレットなどのモバイルデバイス向けSoCであるTegraシリーズの最新モデル。GeForce GTX 780 Tiなどと同じDirectX 11対応のKeplerアーキテクチャGPUを搭載することで、モバイルSoCながら高いグラフィックス性能が実現されている。
同社によれば、描画性能は、iPhone 5sに搭載されるApple A7の3倍弱、CPU/GPU性能はXbox 360の1.5倍以上、その一方で、消費電力は5Wに抑えているという。また、PCなどと同一のアーキテクチャの採用により、ソフトウェア開発の環境・コストのハードルも下げられるとしている。
Jetson TK1は、そのTegra K1を搭載したボード。基板サイズは127×127×26mmで、Mini-ITXマザーボードよりは小さいが、NUC用マザーボード(100×100mm)よりは大きい。基板上には、2GBメモリ(DDR3L)や16GBストレージ(eMMC)、プロセッサ冷却用のファンも搭載されている。
主な搭載機能・インターフェイスはHDMI、Gigabit Ethernet、USB 3.0、SDカード/MMCスロット、Mini PCIe、SATA、サウンド出力、マイク、シリアルポート。対応OSはLinux For Tegra。
付属品は、ACアダプタ、USBケーブル、クイックスタートガイドなど。
[撮影協力:オリオスペック]