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省電力性アップの新世代CPU「Broadwell」搭載のIntel NUCが発売
Core i3搭載の2モデル、実売42,800円
(2015/2/17 20:10)
Intelの新世代CPU「Broadwell」を搭載したNUCが遂に登場、Core i3搭載モデルの販売が始まった。今回登場したのは、M.2 SSDが搭載可能な「NUC5i3RYK」と2.5インチドライブとM.2 SSDに対応した「NUC5i3RYH」の2モデルで、店頭価格は税込各42,800円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
Broadwell-UのCore i3-5010Uを搭載したIntel NUCの新モデル
Broadwell(Broadwell-U)は、同社が先月発表したモバイル向け第5世代Coreプロセッサの開発コードネーム。
第4世代の「Haswell」に続く製品で、プロセスルールが22nmから14nmへと進化。バッテリーによる動作時間が動画再生時で90分間増加し、さらに3Dグラフィックス性能が最大22%アップするなど、省電力性とパフォーマンスの両面での向上を実現したという。
ちなみに、ファンレスタブレットなどに向けた「Broadwell-Y」ことCore Mプロセッサは昨年発表されており、既に搭載製品も発売されている。また、デスクトップPC向けBroadwellも登場予定で、現行のIntel Z97/H97搭載LGA1150マザーボードでBroadwellへの対応を謳う製品も多い。
Broadwell-UのラインナップはCore i7/i5/i3、Pentium、Celeronに大別され、GPUとしてCoreではIntel Iris 6100やIntel HD 6000/5500が、Pentium/CeleronではIntel HDが搭載。Iris 6100とHD 6000/5500では、Intel Quick Sync Videoの強化による動画制作・編集処理の高速化や、4K動画のハードウェアデコードのサポートも謳われている。
今回登場したのは、そのBroadwell-UのCore i3-5010Uを搭載したIntel NUCの新モデル。
Core i3-5010Uは2コア/4スレッドのCPUで、動作クロックは2.1GHz(Turbo Boost非対応)、キャッシュ容量は3MB、TDPは15W。クロックを下げて省電力性を高める「Configurable TDP-down」もサポートしており、600MHz動作時はTDPが10Wとなる。
両モデルとも筐体はアルミとプラスチックとで構成されており、上面の左手前に電源ボタンを、前面にUSB 3.0ポート/ヘッドホン・マイク端子/赤外線センサーを備えるといった基本レイアウトは従来同様。2つのUSB 3.0ポートのうち、端子がオレンジ色の方は充電機能を備えるという。
本体サイズは、M.2のみ対応モデルが115×111×34.5mm、2.5インチドライブ対応モデルが115×111×48.7mm。設置面積については、Haswell版NUC(116.6×112mm)より僅かながら縮小した。
また、拡張モジュールが増設できるようになったのも大きな特徴。上面のカバーが簡単に開き、モジュールを積み重ねて装着できる。モジュールは他社から発売される予定で、NFCモジュールやTVチューナーモジュールなどが計画されているという。
メモリスロットはDDR3L SO-DIMM×2(1,333/1,600/1,866MHz、最大16GB)。ストレージインターフェイスは6Gbps SATAで、2.5インチドライブは厚さ9.5mmまで、M.2 SSDはType 2242/2260/2280の3サイズに対応する。
主な搭載機能・インターフェイスはMini DisplayPort、Mini HDMI、Gigabit Ethernet(Intel I218-V)、802.11ac無線LAN/Bluetooth 4.0(Intel Dual Band Wireless-AC 7265)、USB 3.0(前面/背面各2ポート)。電源は付属のACアダプタ(19V/65W、マルチカントリー対応プラグ)。VESAマウントブラケットなども付属する。
なお、Broadwell版NUCについては、Core i5-5250U搭載モデルの「NUC5i5RYH」「NUC5i5RYK」も発表済み。Core i7を搭載した最上位モデル「NUC5i7RYH」も用意しており、今年の第2四半期に発売する予定という。
[撮影協力:BUY MORE秋葉原本店とパソコンハウス東映とツクモパソコン本店]